松田優作さん主演ののテレビシリーズ『探偵物語』
この最終回を観るたびに今でも緊張する…(-_-#)
優作さんの異様なテンションに引き込まれ、見終えるとなんとも形容し難い疲労感が残るのだ。

松田優作さんを『太陽にほえろ!』で初めて拝見したときの第一印象が
(怖い…)
だった。
その『怖さ』はどんどん引き込まれてゆく強烈な磁場を持った怖さだ…(-_-#)

それは今も変わらない…

この『探偵物語』の最終回も久しぶりに見返したワケだがやはり怖い…

愛する仲間たちを次々に殺され、激しい悲しみに襲われる工藤俊作、
探偵事務所でその悲しみと怒りを吐き出す長回しのシーンの緊張感はやはりスゴい…(-_-;)

張り詰めた空気が画面越しにこちらに伝わってくる…
どうやったらこんな緊張感をフィルム(フィルム作品です)に焼き付けられるのか…という高いテンション、
このシーンには神憑りなものが降っている…(-_-#)

基本的にはコミカルなシリーズだった作品だが最終回の土壇場で一変する、
復讐者になった工藤俊作は次々に仲間たちを殺した連中を闇に葬り去る…(-_-#)
それは優作さんの映画『遊戯シリーズ』の主人公、殺し屋 鳴海のようでもあり、後に主演する『野獣死すべし』の伊達邦彦のプロトタイプのようにも見える優作さん独特の狂気に満ちた演技だ…(-_-#)

復讐を終えた工藤俊作は別の一件で逆恨みを買った若者に刺されてしまう、
「誰にも言わないから…」
そう言って若者を逃がし、ナイフを自らの腹から抜き、指紋まで拭き取って工藤俊作は力尽きる…(-_-#)

愛する街に住む者はみな愛すべき仲間なのだ…というのがこのドラマのテーマだったのだ。

久しぶりの優作さんはやはり怖かった、
そしてとても優しい…(-_-#)