みなさんは弁論大会を見学したことありますか? 先日、東京大学を訪れたときに、安田講堂で「全国学生弁論大会」が開催されていたので、どんなものだろうかと少し覗いてみたんだけど、あれはすごい世界だ。

 

弁論する人(弁士)は、11分間の持ち時間で自分の興味があるテーマについて様々な主張をし、その後15分間で審査員や聴衆からの質問に答えるのだけど、弁論中や質疑応答中に、客席の方々から猛烈な野次が飛んでくるのです。

 

たとえばある人数の増減に関して「1万人も減りました」と弁士が説明すると「それ、全体のナンパーセントなんだよ?」とか「減るのがなぜ悪い?」などと突っ込まれたり、「日本が危機的状況に…」と論じ始めると「日本国内にこだわる意味あるの?」と出ばなをくじかれたり、「研究費が足りず、故障したエレベーターの修理ができない大学もあると聞きます」と述べると「エレベーターの修理は研究費でやることではない!」とバッサリ切り捨てられたりと、まあとにかくすごいのなんの。「人の話は黙って聞きなさい」としつけられた常識人の俺にとっちゃ、なんと野蛮な…と、とにかく圧倒されっぱなしだったのであります。

 

吹き荒れる野次の嵐の中で、ここは本当に東京大学だろうか、これは本当に弁論大会なのだろうかと疑ってしまい、受付でもらったプログラムを確認してみたけど、確かに表紙には「東京大学総長杯争奪 全国学生弁論大会」と書いてある。しかも今年で37回目。

 

そうかやっぱりこれは弁論大会なのだと現実を受け入れてプログラムのページをめくると、5ページ目に書いてあったのです、野次に関することが。

 

「はじめての方へ」という項目の中に、

 

「聴衆」は、ただ弁論を聞くだけではなく、話を聞いていて疑問に思ったことを「野次」「質疑」によって他の聴衆と共有したり、弁士に問うたりすることができます。

 

とあった。しかも「大会規定」を記したページを見ると「野次規定」というのがちゃんと存在する。これによると、「人格を攻撃する野次」や「著しく大声の野次、著しく長い野次」は禁止されている。野次にもモラルがあるのね。知らない世界ってまだまだあるんだなと感じた一日だった。またどっかの弁論大会に行って、今度は俺も野次ってみようと思う。

 

では今週の揚げ物です。

 

 


新宿・鳥扇「鳥の唐揚げ定食」


 

 

【揚色】淡黄色

【食感】サクッ

【肉汁】ジ

【評価】★★★★☆

 

焼き鳥屋の唐揚げ。「プレーン(塩・レモン)」「香味ネギソース」「おろしポン酢」の3種類から選べる。初めてのお店なので「プレーン」を注文。

 

揚げ立てアッツアツで、薄い衣を噛むと生姜の香りがふわっと広がる。使用部位はむねだからサッパリ系なんだけど、塩もしっかりときいていて、なかなか食べ応えのある唐揚げです。

 

それではまた来週。See you アゲイン!

 

 

【お店情報】

鳥扇(とりせん)

東京都新宿区西新宿7-16-15 第一歯朶ビル1F

(大江戸線・新宿西口駅D5出口より徒歩3分、新宿駅西口、西武新宿駅南口より徒歩7分)

●営業時間

11:30~14:00(L.O.13:15)

17:00~23:30(L.O.22:30)

●定休日

日曜日

※月曜日が祝日の場合は、日曜営業、月曜休み

 

 

 

 

 

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