先日、ご紹介した将棋アプリには棋譜再生機能があるということで、
解説を交えながら、過去にコンピューターと対戦した棋譜を振り返って
みたいと思います。
○最初の一手(自分先手)

定石ですと「角道を空ける」か「飛車先の歩をつく」です。
飛車先の歩をつけばほぼ居飛車戦法、角道を空けた段階では
まだ居飛車になるのか振飛車になるのかわからないといった感じです。
人によって居飛車が得意とか振飛車が得意とかありますから、
この辺の駆け引きがこの一手にあります。
○振飛車戦法

コンピューターが飛車を振ってきました。
早々に飛車を左側に振る事を振飛車戦法と言います。
飛車をどこに振るかによってさらに詳しい呼び方があります。
(自分から見て左から)
2列目・・・向飛車
3列目・・・三間飛車
4列目・・・四間飛車
5列目・・・中飛車
○角の頭を守る

先ほどの局面からこちらが2五歩を歩を進めたため、
コンピューターの角が一つ上に動きました。
何もしないと2四歩と歩を突かれたときに
歩交換になってしまうのを防ぐためです。
(歩交換のあとはこちらの歩が持ち駒になるので有利です。)
この位置を角で守るのが振飛車の特徴でもあります。
(居飛車の場合は銀で守ります。)
○王を守る

手数25手目
両方とも王の周りを固めてますけど、なぜかコンピューター側は
振飛車にも関わらず、王を左に囲ってます。
飛車とか角は周りに味方の駒がない方が活躍できますし、
王の周りは金銀3枚で守るものなので、普通振飛車をやったら王は右に囲います。
(コンピューターの戦法ちょっと変なんですけど負けてました。)
・・・って一局全部解説してたら長くなってしまうので続きは次回。
ではでは。