種無ぶどう、種ありぶどう種類が違う?
種無ぶうが出来たのは、昭和30年代後半のことです。
「デラウエア」という品種でつくったのがはじまりです。
それまでの「デラウエア」には種が実はあったんです。
花が満開になる2週間ほど前に、「ジベレリン」という薬に房を浸します。そして花が満開を迎えた7~10日後、もう一度「ジベレリン」に浸けますと「種無ぶどう」が出来上がります。
この「ジベレリン」とは、もともとぶどう自身が作り出す植物ホルモンです。
枝を伸ばしたり、実を大きくしたりと、成長していくうえで欠かせないホルモンなのです。
遺伝子組み換えなどと違い、ブドウからとったものをブドウに使うので、安全性が高いといわれております。
「種無ブドウ」は、この「ジベレリン」を研究しているときに、偶然出来たものだったのです。
その後、さらに研究が進んで、粒の小さい「デラウエア」だけでなく、粒の大きい「巨峰」や「マスカット」でも種無ブドウが作れるようになりました。
どれもすべて「ジベレリン」を使いますが、浸ける時期が品種によって違います。ちなみにこの「種無ブドウ」の研究では、日本が世界最先端なのです。世界で初めて「種無ブドウ」をつくったのは、実は日本なのです。
また雑学を仕入れてきます。