こんにちは!(≡^∇^≡)
今からン十数年前、まだ高校を卒業して保育士になる為の学校へ行く前の3月。
幼稚園で助手として勤務する事になりました。
まだ子供たちに先生としてどう接したら良いか何一つ学んでいない頃。
子供たちが遊ぶ教室に一人でポンと入りました。
子供たちは珍しいお姉さんにワクワクした顔で
「ねーねーお歌うたおうよ!」と誘ってくれました。
私ね、幼い頃から三味線を習っていたんです。
毎年の発表会で長唄も歌うんです。
この練習が嫌いでね((o(-゛-;)
三味線を弾くのは好きだったんだけど、歌をうたうと
「チョコちゃんは声が低いから・・・高い声が出ないから・・」
と言われ、見事に洗脳されました。
今思えば、先生はそんな私に合うように工夫してくれていたんだとわかるんだけど、18歳の私はまだ、歌がヘタな私。声は低いし、高い声も出ないし、人前で歌うなんてとんでもない!
そんな風に信じていたの。
そこへ無邪気な子供たちが「歌をうたおう!」って・・・・
私は困りました。
「ごめんね・・・お姉ちゃん上手く歌がうたえないのよ」
そう答えると、子供たちは
「何で上手にうたうの???」と質問。続けて
「うたうと楽しいよ~o(^▽^)o」と、とびきりの笑顔。
それまで自分の奥で硬く固まっていた何かがジワジワ暖かく溶けていくのを感じた瞬間でした。
上手にうたわなければならない。ヘタはダメ。音程も正しくね。
歌をうたう事で考えていた事はその事だけ。
楽しくなんて考えた事もない。小中学校での合唱コンクールも大嫌いでした。
この小さい子たちは何を言ってるんだ???
しばらく理解できなくてフリーズ。
でも、体の中がこんなにも柔らかく暖かくなる不思議な体験をしてしまった私。
何で上手にうたうの?の質問の答えが見つからないまま、子供に教えてもらいながらうたいました。
「なんだーお姉ちゃん上手だよー」 と子供たち。
18年間私が疑問に思っていた事や、嫌だった事が明確になり、そしてほとんどが吹っ飛んだ瞬間でした。
私の人生の師匠は子供たち。
楽しんでるが前面に出ている昨日書いたブログのこちらの歌
私のアンテナが反応するんだな~こうゆうの!
オリンピックで競技の放送の他にその選手がどんなに大変だったか、努力したかとあらゆる角度でドラマチックに見せてくれるけど、
他の人から見たら大変なことかもしれない出来事も楽しい一部でしかないんだよね。
楽しいから続けてるんだ。
でも、苦しい事に注目が集まると、本人でさえ楽しい事を忘れがち。
オリンピックもあと少し。
悔しがるのも楽しいの一部だもの。
どうか選手のみんなが楽しめますように。