本日の総務常任委員会において、現在の監査委員の数を1名増員する議案が審議されました。
結果としては、予想通り、大阪維新の会以外の賛成多数で可決されました。
(民主党系の議員は、諸手を挙げて賛成と発言されていました)
おそらくですが、この監査委員の増員については、市長のトップダウンでの提案だと私は感じており、職員のほとんどは必要が無いと考えていると思います。
そのような中、職員の答弁は
「監査機能の充実、強化」「中核市に向け、権限移譲が増えるため」といったような説明や答弁に終始。
聞けば聞くほど、我々職員は能力が無いのです。と聞こえて仕方がなく、不憫にさえ思えました。
「枠を1つ増やすが、どの部分を強化するために、どのような専門知識を持った方を監査委員として選任するのか?もう人物は決まっているのでは」といった旨の質疑に対し、
「住民監査請求が増えてきている」「弁護士や会計士といったような方」「監査機能の強化が必要だと考えているが、人選はこれからです。この場ではっきり言っているので人物は決まっていません!(おそらく、公開の委員会で発言しているので、嘘ではないですと言いたいのでしょう)」
といったような旨の内容を語気を強めて答弁。
住民監査請求については、ここ数年でみても、年に1本。
ちなみに私が監査委員をした平成18年度は8本もあり、大変でしたが、対応はできました。
監査機能の強化が必要というのは、誰もが思います。
しかし、強化しなければならない部分の答弁は一切なしに、漠然とした答弁に終始。
行政であれ、会社であれ、私の感覚では、この部分を強化しなければならないと考えたなら、その部分についての知識や能力が長けた方を雇うと思います。
ですので、枠と人物はある意味セットでの話であると思いますが、せめて、どの分野において強化しなければならないと考えているのかをはっきりと示すべきだと思います。
ところが、今回の提案は、監査機能の強化という漠然とした内容で、強化したい部分が法律の分野なのか、税や会計の分野なのか、それともそれ以外の分野なのかが、全く示していないにも関わらず、とりあえず強化のために増員を認めて頂き、それから人選を急ぎます。という事では、説得力はありません。
また、「2人枠ある議会選出の監査委員の役割は重要」という旨の答弁を副市長はされていましたが、
改選後、現市長自らが「議会からの監査委員を1人減らしてほしい」といったような旨の内容で、各議員に回ったと聞いていますが、この行為について、どのように説明をされるのでしょうか。
「監査の強化」「中核市に向けた、権限移譲の増加」などなど、現在の八尾市の職員の能力があれば、十分対応できると私は思います。
まぁ、監査の強化にかかる費用については、誰かの財布からお金が出るわけでもなく、市民の財布から負担して頂く事になりますし、まだまだ思うところはありますが、長くなりますので、これくらいにしておきます。
「監査の強化」という名の大義名分での「仲良し人事」でないことを祈ります。
それと、「市長は職員を信用し、職員も市長を信用しています」といったような答弁もありました。
当たり前です。