クロノジェネシスの調教に関しては、たくさん言いたいことのある人が多いような気はしますが、個人的には何の問題もありません。

斉藤調教師のコメント通り 8 割程度の仕上がりであるのは確かでしょう。

しかしながら、クロノジェネシスはそれでもしっかりと秋華賞で走ってくれるであろうことは、デビューからずっと見守っている身としては理解しているつもりです。

 

今までは追い切りで一生懸命に走りすぎるというのは、なんとなく感じていたことでもありましたので、しっかりと余力残しでレースに向かってくれるのも良い方向なのではないでしょうか。

どの辺りでそう感じていたのかと言いますと、オークスまでの追い切りでは不自然に首をカックンと下げることがあり、おそらくそれは前脚の力がなくなってきた時に起こっているのかもと考えていました。

そこまでして追い切りで走らなくても良いのではないかと、個人的には見えていた部分が今回は全くありません。

1 週前追い切りも、最終追い切りもしっかりとゴールまで普通に走り終えています。

このことが調教で今までより動けていないと見る方もいるでしょうが、自分としては全然走ってない訳ではないのでこの感じで良いのではと思っています。

どちらがより正解に近いのかは、秋華賞のゴールを過ぎた時に分かることでしょう。

 

調教後の馬体重は 458kg と発表されました。

個人的な指標として、秋華賞には 450kg 前後で出走して欲しいという希望はあったのですが、どうやらそれは叶いそうです。

体格から考えるとオークスまでの 430kg 台で走っていたことの方がビックリで、本来は 450kg くらいの馬体重で走るべき馬だと思っていましたので、クロノジェネシス本来の馬体で走るのはここからなのだと思われます。

 

9 月 4 日に帰厩してからそれほど日にちが経たない時に計測した馬体重が 464kg でしたので、1 ヶ月程度経ってもあまり減っていないというのも今までにはなかったことで、これは飼葉食いが安定していることとテンションがそれほど高くなっていないことが原因のようです。

今まではパドックでかなりテンションが高い姿をクロノジェネシスは見せていましたが、今回は比較的落ち着いて歩けているようであれば、そのことも馬体重だけでなく精神的にもしっかりと成長した証として受け取れることでしょう。

 

台風は確かに心配ではありますが、開催さえできればどんな馬場状態でも問題なく走れると思われます。

それは募集時のカタログのコメントにも書かれていますが、体幹が募集当時から分かるほどしっかりとしていた馬ですので、ぬかるんだ馬場でもフォームや走りのバランスを崩すことなく走れる可能性が高いからです。

現在の予報では、秋華賞発走時刻には雨は降っていないはずですので、滑るような馬場にはならなそうなのも良いと思います。

 

ひと夏越して、良い成長をしたクロノジェネシスの姿を京都競馬場で見られることを期待して、応援に行ってきます。