馬体重が -4kg でしたので、許容範囲(下限は 430kg までなら良いかと思ってました。これは今後も同様です)ではありましたし、むしろ 1600m 仕様のスピード型にしてきたのかなと推測していました。
パドックでの雰囲気は阪神ジュベナイルフィリーズの時の嫌なテンションの上がり方ではなく、途中から二人引きにしてから少し落ち着きましたし、どちらかというと余裕を持ちつつのテンションの高さのように見受けられました。
まともに歩いた時の歩様もとても良い感じでしたので、調子は良かったはずです。
本場馬入場の時も、今までのようにテンションが高くてすぐに引き綱を外して走りだすということではなく、ある程度ゆとりを持って引き綱を外し、その後走りだしてましたのでこういうところにもクロノジェネシスの成長を感じることができました。
さて、肝心の桜花賞のレース自体ですが、クロノジェネシスは 3 つの大きな不利を他馬から受けています。
1 つ目はレースがスタートしてから 17 秒くらいのところで、グランアレグリアがクロノジェネシスの鼻先をかすめるように前をカットして手前に入ってきたところです。
パトロールビデオを見ればわかりますが、そのおかげでクロノジェネシスは頭を上げて嫌がってました。
2 つ目は北村友一騎手が敗因の最大の要素としている、レースがスタートしてから 24 秒くらいのところでアクアミラビリスにトモをぶつけられてリズムを崩した場面です。
これもパトロールビデオを見れば分かりますが、明らかにぶつけられてリズムを崩してますので、確かにこれは再度リズムを整えるまでに時間がかかってますし、そのおかげで位置取りも下げてしまいましたので、相当大きな不利だったと思われます。
3 つ目は直線に入ってすぐに、ノーワンが外から蓋をして閉じ込められてしまい、外に出すまでに時間がかかってしまったことです。
ノーワンが一緒に伸びてゴール前の争いに加わっているならば、個人的には仕方のないことだと考えますが、すでに勢いがなく勝負にならないことが分かっている状態で、外から蓋をするという行為に何の意味があったのか、まったく理解できません。
この 3 つの不利を受けながらも、ゴール前は猛追して 3 着まで差してきてくれました。
普通なら惨敗して 10 着以下になっているのが当たり前ですので、この状況の中で 3 着まで来られる馬は、おそらく桜花賞出走馬の中でもクロノジェネシスだけだと思います。
ものすごいポテンシャルを持っている馬だと、改めて実感しました。
レース後に斉藤調教師のコメントを書いている記事がなかったので、この先をどう考えているのかが非常に気になっていましたが、今朝更新された記事の中にはコメントがあり今後の状態次第ではあるでしょうけれどもオークスに向かいたいと書かれていました。
ずっと馬体重が増えたらということを自分も書いていますが、この 3 歳春の時点ではそれを望むのは難しいので、オークスでも増えたらいいなとはもう考えないことにしました。
逆に 430kg を下回らないことを祈るだけです。
おそらく今週中にしがらきに短期放牧に出して、オークスの 2 週間前くらいに厩舎に戻すというプランでいるかと思います。
厩舎に戻すタイミングの状況で、オークスに出走するかしないかの判断をすることでしょう。
馬体が回復しなくて出走は難しいということになったとしても、それは仕方のないことだと自分は考えています。
もし仮にそうであったとしたら、思い切って秋に備えてじっくり充電して欲しいですし、アエロリットのように一旦北海道まで戻ってクイーンステークスから秋華賞というプランでも良いのではないでしょうか。
どのような方針になったとしても、それはクロノジェネシスの未来のことまで含めての決断であるはずですので、自分はその決断を受け入れます。
ちなみに勝ち馬であるグランアレグリアについて、備忘録として書き残しておきたいことがありますので、この後書くつもりでおります。