大雪予報が出てしまっていたので、JRA が早々と 9 日の東京開催中止にしたのは致し方無いです。
その後、9 日の東京競馬場にはほとんど雪の影響はなく、開催してないこと自体が不思議な状況になった時には、正直気象庁や気象予報士達の天気予報に心底がっかりしました。
昨日も雪予報が出ていましたし、仮に 11 日も中止で 12 日に施行となるようであれば、まともな状態で出走できるとは思えなかったからです。

11 日は雪の影響があるとしても千葉くらいまでという予報になっていたために、JRA も開催に踏み切ってくれました。
それでも、クロノジェネシスは東京競馬場に 3 日滞在するという事態となっておりましたので、通常通りに調整が出来ている訳がないとその時点では考えていました。
その為東京競馬場に向かう際には、たとえ -10kg 以上になっていようが、大敗しようがすべて受け入れるしかないという覚悟でいました。

お昼くらいに東京競馬場に着きましたが、他のレースを見ていても気が気でなく、馬体重発表を見るのが怖いけれども早く見たいという状況の中で、ようやく 14 時 45 分頃に馬体重が 438kg で +2kg と発表されました。
本当にこの馬体重を見た時には、良くこの難局を乗り切ってくれたなぁと和田助手をはじめとした斉藤厩舎のみなさんに感謝でした。

パドックに出てきたクロノジェネシスをじっくりと観察しましたが、阪神ジュベナイルフィリーズの時よりもチャカついてはいますが、イライラしている様子ではないように見えました。
本場馬入場の際にも前走より大人しい印象でしたし、和田助手が芝コースに入る前から予め引き綱を外しており、芝コースに入ったらすぐに手を離して走りだせる状態にしておいたのも良かった気がします。
非常にスムーズな脚運びで走っていましたので、レース後に北村友一騎手が返し馬で大丈夫だと思ったとコメントしていましたが、自分も同じようにこれなら力を発揮できると思いました。

レースに関しては、スタートをきちんと出てくれましたし、前に馬で壁がある時とない時の差を確認しながら走らせていましたし、直線もビーチサンバが来るのを待ってから追い出して 1kg 重い斤量を背負っていることを感じさせないくらい余裕をもっての快勝でしたので、何も言うことがないくらい素晴らしいレースでした。

レース後斉藤調教師のコメントの中で、雪で開催が延期になることを想定して予め鞍を持っていっており、土曜日はダートコースで調整し、日曜日は曳き運動で調整していたことを知りまして、良い調教師とスタッフに囲まれてクロノジェネシスは良かったなという気持ちになりました。
ビーチサンバもおそらく同じように調整していたことでしょうし、賞金を加算が絶対条件でしたので仕上がりも良かったと思われますが、それでもクロノジェネシスは 8 分の前哨戦仕上げと調教師自らが発言していながらこのレース内容で勝てましたので、これからのクラシック戦線本番も本当に楽しみです。

まずはしがらきで少しゆっくりして疲れを癒してもらって、その後に桜花賞に向けて順調に調整が進んでくれることを願いたいです。