馬体重が -4kg というのを見た時の率直な感想としては、許容範囲内だなというものでした。
理想はプラマイゼロ辺りでしたが、極端に減らなければ問題ないと考えていたからです。

出先でしたので、スマホでパドックの動きを確認しましたが、非常に素晴らしい脚運びで動けていました。
クロノジェネシスの脚運びは力強さが必要ない、しなやかな動きをしてくれています。
募集馬見学ツアー時と同じように動けている時点で、これがこの馬本来の動きであり、自分好みの理想的な動き方です。

レースはデビュー戦と同じく、いやそれよりもさらにスローな展開となりました。
スローなのに、逃げ馬は単騎逃げという少し特殊な展開でもありました。
道中は少々引っかかってるのかと思えるほど、手綱を引き気味ではありましたが、これはレース後の北村友一騎手のコメントから察するに前進気勢の強さからのものだったようです。

直線に入ってから、少々進路取りを迷っている素振りは見えましたが、内に進路を取らなかったことは正解だったと思われます。
パトロールビデオで確認しましたが、あのまま内で伸びていくと、前にいた 2 頭に挟まれる形になって、抜け出すことが出来なかったと考えられるからです。

外に出してからはデビュー戦のリプレイのようにしっかりと伸びて、最後は流してゴールする余裕がありました。
ドスローでしたので、ほとんどの馬が上がり 3 ハロン 33.2 前後で走りきるレースでしたが、その中でも 32.5 で差し切ってくれたのは素晴らしいです。

このようにスローの上がり勝負のレースで結果を残していますが、むしろこういう展開はあまり得意ではないような気がしています。
トップスピードが速いので対応できてはいますが、クロノジェネシス自体はどちらかというと持続力勝負で力を発揮しそうな馬だけに、ハイペースになってくれた方が競馬はしやすいように感じています。
次のレースが阪神ジュベナイルフィリーズになるようであれば、それほどスローにはならないでしょうし、真価が発揮される可能性があります。

その今後に関しましては、NF しがらきに放牧に出してから決めると斉藤調教師がコメントしていました。
疲れはそれなりにあると思われますが、脚元はおそらくなんともないはずです。
クロノジェネシスのように四肢がしっかりと連動してしなやかに歩けている馬は、デビューまでの過程でなにもなかったようにどこかが痛むということはほとんど考えられませんし、むしろ故障するとしたら即引退に繋がってしまう屈腱炎などの防ぎようのないものになってしまうことでしょう。

少々心配な点としては、騎手や調教師が精神面についてのコメントをしていることです。
危ういという訳ではないようですが、テンションが上がりやすい馬ではあるようですので、おそらく連戦はしないのではないでしょうか。
1 戦毎に 1 か月以上の間隔をしっかりととって、NF しがらきに放牧に出している時間を多く取りつつ、厩舎としがらきで連携して精神面のケアをしていくということになるかと考えられます。
歳を重ねていけば落ち着いてくるかもしれませんが、現時点では十分に精神面のケアしながらレースを選択していく必要があると判断されていることでしょうけども、そのことをしっかりと理解してくださっているのがとても心強いです。

2 歳のこの時期で早熟な馬ではないので、まだ筋力が付ききっていませんが、今後筋力がついてきてパドックでのしなやかな動きに少しずつ力強さが加わってきたとしたら、今よりもっと反応が良くなって走りの安定感が増してくると思われますので、今後の成長がとても楽しみです。