新築の注意点 その2 | 一級建築士 増山大

一級建築士 増山大

不動産投資業界33年の一級建築士。アパート設計200棟、賃貸住宅管理2000棟の経験から、あなたを幸せに導きます。

一級建築士・増山大


増山です、
鎌倉アトリエ完成まであと半月。
足場が外れたあと、外構と桝、メーター
などの位置合せはデリケートな作業だ。
ココに一手間かけられるか?


それが現場監督の腕なんだが、、、
それを出来るハウスメーカーの監督さん、
まずいないですね。
結果、水道屋さんにやり直しを依頼。
たいへん申し訳なく思う。
が、妥協してはいけない。
我々は何十年も住むのだ。


新築の最大の注意点、
それは工事店が途中で逃げること、だ。
実は結構あるあるで
大会社でも、割とある話だ。
私自身も、それをくらった事もある。
議員秘書からねじ込まれる場合もある。
建築土木の裏の世界は闇が深い。


今回は新築でその他の注意点について
お話ししたい。


箇条書きにするとこうだ。
・近隣クレーム
・工事遅延
・VE(バリューエンジニアリング)
・基本設計
・実施設計
・設備設計
・構造設計
・工事監理
・資金調達
・支払い条件
・出来高払い
・残ダメ工事
・引渡し条件
・物価スライド条項
・外構工事


このうち、一番ストレスフルなのは
・近隣クレーム
だ。とりわけ、
住民反対、など徒党を組まれると
かなり厄介だ。


対策をズバリ書きたい。


大きめなプランで近隣説明し、
小さめプランで合意を取り付ける。
と言うものだ。


例えば500平米で建築したいなら、
600平米で設計し、説明する。
もちろん、合法な600平米で、だ。


大きめプランで説明するとたいてい
・日影になる
・圧迫感がある
の2種類の意見が出る。


しばらくして小さめプランを提示。
これで大概は受け入れる。
中には
「オレが解決してやるから」
と手招き、耳打ちし、
暗に金を要求する輩もいる。
それには絶対に乗ってはいけない。


解決金の話が出ると、
近隣側で揉め出すことが多い。
オレは少ない、とか
ウチが一番迷惑しているとか、
権利主張しだすのだ。


そうなったらしめたもの。
個別説明で解決していけばよい。
次にやっかいなのは
工事遅延と物価スライド条項
だ。が、長くなったので、
また今度。


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