こんにちは、ちびまるです
「ダブルF」の「F」の意味が
分かっちゃいましたねー
今日はまたまた新展開が・・・
ではでは、本編へ
次の日、真っ赤なアウディが店の前に止まり、
男女が店に入ってきました。
男性は20歳前半のパッとしない優男、
女性は40歳半ばでかなり派手な印象、
黒のエルメスのバーキンが印象的です。
終始女性が話をし、
完全に主導権が女性にあります。
女性の言われたとおりの条件と間取りの物件を出し、
それぞれの物件について説明しました。
「それじゃ~、これとこれ!見せてちょうだい。」
女性は極めて事務的に、物件を選びました。
男性はあまり余分なことは言おうとしません。
成人にもなって未だ乳離れのしない息子と、
子離れしない母親といった雰囲気ですが、
それにしては、妙に年が近いように思えます。
雰囲気が派手でお化粧も完璧、
生活感のない女性だったからでしょうか。
物件案内も手際よく終わり、
また女性は竹を割ったような性格で
次から次へと話を進めます。
結局、この女性が決めた物件の申込みをする際、
男性が契約者、女性が保証人となりました。
申込書に目を通したところ、
苗字がまったく違っていました。
「続柄は?」
そう契約者と保証人の関係を、
私は何の疑いもなく質問したところ
「う~ん・・・」
バツの悪そうな顔をして
「あなたが適当に書いておいて!」
「え!適当にですか!?」
はい、これでわかりました。
彼と彼女は親子や兄弟でもなければ、
会社の上司部下でもありません。
事実、彼の仕事は飲食店勤務、
彼女は会社経営です。
そう、まったくの他人です。
彼女がこの優男のために部屋を借りるのです。
いわゆる“ツバメ”というやつです。
ある程度把握ができたところで
ヤボなことを聞かぬよう、
それとなく事情聞きました。
幸いにも申し込んだ物件の家主は、
うちと付き合いも長く契約者の内情を
とやかく言う家主ではなかったので、
まず審査上ダメになることはありません。
しかし・・・。
「わかりました。後のことは任せてください。」
まるで“魔女に仕える下部(しもべ)”のようです。
後日の契約日のことを
約束して帰っていきました。
その後、自分の席について
申込書をゆっくり確認したところ・・・
「え~~~~ッ」
とんでもないことを見つけてしまいました。
次回でいよいよ最終回・・・ ダブルF(5)
お部屋探しは ホームメイトFC難波西店へ
【本編はすべてフィクションであり、登場する人物もすべて架空のものです】