こんにちは、ちびまるです。
前回の「父の背中」、なんとも言いがたい
絶対に自分の父親にはなってほしくない父親ですね。
ではでは、本編へ
「なんであんたはそんなことが言えるの!
あんたの子供でもあるのよ!」
彼女はなみだ目で大声を張り上げ、
初めて彼の顔を見ました。
彼もさすがに言い過ぎたと思ったのか、
言葉をこもらせます。
「こんな所で、夫婦喧嘩してたら
みっともないやないか!」
「あんたが! そんなこと言うからでしょ!」
彼女の気持ちは治まりません。
「わかった、わかった。 それじゃ頼むで!」
そう私に言って、彼は店を出て行きました。
その背中を目で追いかけるように、娘が見ています。
しばらく何も言わなかった彼女がようやく口を開きました。
「それじゃ、できるだけ〇〇エリアに近いところで、
少しくらいなら離れてもいいから何かマンションはある?」
「□□□エリア辺りだと、気に入る物件がありますが、
でもそうなるとお子さんは転校となりますが・・・・。」
「ごめんね、転校だいじょうぶ?」
彼女は小声で隣に座った娘に尋ねました。
小学1年生の子供にとって
話の内容なんてわかるはずありません。
娘は、首をかしげ、そして・・・・、二コリッと微笑みました。
その後、□□□エリアにある築浅の
リビング大きな2LDKのマンションに行きました。
部屋に入ってから初めて
彼女の顔がほころんだように思えました。
「このマンションいいね。 」
「そうですね、これだとリビング大きし、綺麗でしょ。」
彼女は娘を洋室に連れて行き
「ここが◎◎ちゃんのお部屋よ。
いっぱい勉強しなきゃね。」
「それじゃ、あっちのお部屋はパパとママのお部屋なの? 」
「・・・・・。」
他愛もない娘の言葉に彼女は何も言えません。
次回でいよいよ最終回・・・・父の背中(5) 最終話
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【本編はすべてフィクションであり、登場する人物もすべて架空のものです】