こんにちは、ちびまるです。
今日で1月も終わっちゃいますねー。
早い、早い、歳くうのも
ではでは、本編へ
彼女は唐突にこう切り出しました。
「直ぐに入居できますか?」
「もちろん、気に入った物件が即入居可能であれば、直ぐに入れますよ。」
「明日か明後日くらいに・・・?」
「ちょっと待ってください。
ワンルームじゃないんですから、今日の明日ってわけにはいきませんよ。」
「そう・・・。とにかく早く引越しがしたいの!」
以前から夫婦仲が良くなく、とうとう離婚ということになったようです。
分譲マンションの名義は旦那さんになっており、
奥さんと小学生の子供が部屋を出て行くことになったということです。
彼女の希望するエリアは、
一般的にも校区的にも非常に人気のあるところです。
家賃も高いのは当然なのですが、
それより入居審査が厳しいマンションも多いのです。
日本人と結婚したとはいえ、
帰化をしていない彼女は事実上、外国人となります。
保証人を旦那さん以外の日本人の方に頼みたくても、
知り合いの日本人は旦那さんの友人ばかりで頼めそうにありません。
もちろん、予算が合わないというのが最大のネックになるのですが・・・。
とりあえず資料を見ながら話をし、
明日以降物件を見にいく約束をしました。
それから数時間後、中年男性がやってきました。
その男性は彼女の旦那さんということです。
「今日、うちの家内が来たみたいだけど・・・。宜しく頼むね。」
「あぁ、はい。わかりました。」
「実はね、私も不動産の仕事をしてるんですよね。」
「え!? そうなんですか?
旦那さんが部屋を探してあげるとかしないんですか?」
「できたらこれ以上かかわりたくないんだよね。
それにうちは建売専門だから!」
言葉少なげに、少し疲れたような様子です。
「ところでアイツ・・・、どのへんで部屋を借りようとしてるの?」
「〇〇周辺を希望されてますが・・・?」
「やっぱり・・・。
できれば、うちのマンションから遠いところを紹介してもらえない?」
「ハッ!?
でも、お子さんの学校の校区とかあるんじゃないんですか?」
「そんなことアイツが勝手に言ってるだけで、子供は気にしてないよ!」
当たり前です。
校区だ、越境入学だのと言うのは親しかいません。
小学1年生でそんなこと気にする余地などあるわけないのです。
「ただ、〇〇のエリアを希望されてても、
予算や保証人やらと問題があるんです。」
「やっぱり日本人の保証人がいるんでしょ?」
夫婦喧嘩で言い合いになったのを思い出したか、
“そら見たことか!”と言わんばかりの顔になりました。
「やはり旦那さんが保証人になってはもらえないんですか?」
「それは、しない約束だからね!」
離婚の条件や約束事にそうあるようです。
「アイツお金がないって言ってた!?」
「はい、かなり厳しい予算ですね。
あれじゃ、かなり古い2DKでも厳しいですね。」
「遠くの物件を紹介してくれるなら、
私がお金をだしてもいいよ。」
「はっ!?
〇〇エリアでは出してもらえないんですか?」
「出さないね。
だから遠いところの物件を紹介するようにしてほしいんだ!」
なんという亭主でしょう!
いくら離婚するとはいえ、あまりに酷い話です。
と言っても、私は夫婦関係のもつれや事情を知りません。
知りえる立場ではありません。
私が感情的になってこの夫婦の中に介入していけば、
もっと難しい話になってしまう可能性があります。
できれば、あまり深入りしたくないのが本音なのですが・・・。
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【本編はすべてフィクションであり、登場する人物もすべて架空のものです】