こんにちは、ちびまるです。
今日の「保証人」は急展開
ではでは、本編へ
滞納金といっても今現在で敷金を相殺して1ヶ月分で
すが、しかし20万円程になります。
ただ、それは保証人の権限で△△さんが全責任を
持って部屋を明け渡してくれたらの話です。
このままずるずると行けば2ヶ月、3ヶ月分と
あっという間に何十万となっていきます。
それより△△さんにしてみれば、お店の飲み倒しの
ほうが大きく、どうも感情的になっているようです。
事情が事情なだけに、△△さんの承諾を得て保証人
と管理者の2者で部屋を確認することになりました。
念のためしばらくチャイムを鳴らし、
ドアも何度か叩いて〇〇さんを呼びましたが、
もちろん返事なんかありません。
仕方なく管理用のスペアキーでドアを開け部屋に
入っていきました。
羽振りがよかったのか、広かったリビングが所狭しと
大きなテレビと革張りのソファーや家具類が置いてあります。
カバンや小銭、スーツや洋服もそのままです。
保証人である△△さんとしては、
“なんとか本人を捕まえたい”
との一点張りです。
見たところ一時的に姿を隠していますが、
これだけ家財やカバンがあることから
必ず部屋に戻ることがあるとふんだのです。
保証人は自ら鍵を別のものに換え、
本人が帰ってきても入れないようにし、
必ず連絡をするよう張り紙を張りました。
最終的に発生する滞納金は必ず返済するとの約束を
している以上、管理者としてとやかく言う義理はありま
せんが、△△さんの殺気立った顔が怖かったのが印象的でした。
取りあえず1週間ほど様子を見ることにしました。
それから一週間、何の連絡もありません。
1週間を過ぎたころから、何となくへんな感じがした私
は部屋の前まで行ってみたのですが、
考えすぎかもと思いながらも、
水道メーターやガスメーターの数字を書き留めました。
数日後、メーターを見るとなんと!
水道とガスのメーターが数日前より進んでいます。
“えっ!? 何で!”
思わずドアを開けようとしても鍵が
閉まっていてもちろん開きません。
鍵を目の前で換えたのですから、
本人が持っている鍵とは違うはずです。
保証人(5)
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【本編はすべてフィクションであり、登場する人物もすべて架空のものです】