1982年発刊の週間釣りサンデー別冊「キスのすべて」に掲載された広告↓


まだカーボンロッドが高嶺の花の時代です。
父親のボロいグラスロッドしか知らない中学生には、この竿がとてつもなく高級な工芸品のように見えました。

竿尻にブビンガを使用した本藤巻きの投竿にシビれる12才の中学生(笑)
当時からなかなかの変態ですね😆


紆余曲折を経て。


あれから40年。





右が405、左が405Hです。
いずれもここ数年の間に中古で入手しましたが、あらためて手にしてみるとやはり美しい。
工芸品的な味わいが感じられる投竿って、最近はめっきり見なくなりました。

それと、この竿は3本継ですが、よく見ていただくと3本の長さが違う不等長設計。
近年だとシマノのアクセルスピンやスピンパワーSCにも採用されていますが、40年前には既に有ったんですね。

更に細かく見ると、ガイドの位置も405と405Hで微妙に違う。
投げる際、405の方が曲がるので、ガイド位置が少し下。

ちゃんと考えてるなぁ。

まさしく精魂こめて、非常に丁寧に作られている印象です。

これを部屋で手にして「ムフフフ・・・。」
って萌え萌えしてるのもいいんですが、やっぱりサーフで、青空の下で眺めたいなぁ・・・。

よし、行くか。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

家から車で10分余り、千代川の河口へ到着。

ここでもキスは釣れますが、(むしろ浜より型が良い)今日はサーフで投げたいので、ここから歩くこと10分弱。


道中、ハマヒルガオがお出迎え。
汚れまくったオッサンの心を清らかにしてくれます。



到着😊

日の出直前、波もなく最高のコンディション。

とりあえず腰を下ろして朝ごはん。
それいけ!アンパンマン!・・・何で?


特に意味はありません、ただ安かったんで「これでええわ」って買っただけです。

そういえば、息子が小さいときにアンパンマンの映画に連れて行ったら、一緒に観てるこっちが大号泣😱

「ドーリーちゃんの命の星がぁぁ!」
「死なないで!アンパンマン!」
「ゔあぁぁ〜!!😭😭😭」

アンパンマンに号泣する36歳の父親・・・
家内がドン引きしてました😱

あれから18年。
膝に抱えてた息子も、もう大学生なんだよなぁ・・・。

なんてことを思い出してたらご来光です。

今日もそれぞれに健やかな一日でありますように👏


では鑑賞会のスタートです。


今日持ってきたのは405。リールはリョービの
プロスカイヤー7スーパーライトマーク2です。

「精魂 投」の字体に萌え萌え。
何で投竿の名前って英語ばっかりなんでしょうね。◯◯キャスター、◯◯スピンとか。

ブビンガのグリップに萌え萌え。

プロスカイヤーとの組み合わせ、好きです♥

朝陽に照らされて、タマらんわ〜。

太陽光に透けるグリーンが綺麗✨

継ぎ口の飾りも好きだなぁ。


さて、実釣開始です。
今日の錘は海草天秤23号。
ホンテロン4号3本撚りの砂ズリと天秤の接続部をゴム管で固定。
天秤の腕が長くなったのと同じで、絡みが激減します。

幹糸シーガー2号、ハリスホンテロン1号にアスリートキス7号。
8本針仕掛けをハリス止めに接続。


至福の時間。

まっすぐ正面、この先は鳥取砂丘。
って言うか、ここも鳥取砂丘の一部です。

青空とのコントラストが気持ち良い。

外道ゼロ。
フグもメゴチも釣れませんでした。

いくらでも釣れそうな勢いですが、さすがにサイズが小さすぎ💦


充分楽しんだので、もうちょい大きいのが釣りたくて河口へ移動。

アオサギがいたので、近づいてみました。

移動後は少しサイズUPしたキスがポツポツ。
ただ、一番大きくてコレ。

コレがアベレージサイズだったら嬉しいんだけど。
サイズだけはその時の運かなぁ。

そして納竿。

最後にもう一度じっくり鑑賞。



僕の好きなドラマー、村上ポンタ秀一さんが生前に「楽器は見た目が大事」と語ってました。
え?音が大事なんじゃないの?
と思うんですが、見た目が良い楽器だと、気分アゲアゲで思わぬ良いプレイが出たりするようです。

釣具を選ぶ際、どうしても機能性にばかり目が行きがちですが、モチベーションを上げるデザインも大事。

行動を促すデザインの重要性、そんなことを考えさせてくれる「日新 精魂 投 405」の個人的鑑賞会でした。

最後までお付き合いくださった方、ありがとうございました🙇