遡ること60年前。
グラスロッドが最盛期を迎えるまで、釣竿と言えば竹でした。
当時の投竿というと、いわゆるスピニング竿や六角竿。
和竿の投竿、痺れます。欲しいです。
とにかく人と同じことが嫌いな性格で、最先端のタックルには興味無し。
それどころか、「竹竿で投げ釣りしたら面白そう」なんて思っていた、そんな折。
今年の4月、ヤフオクで六角竿を発見し3,500円で落札。
櫻井釣漁具の荒波という竿です。
この竿に合わせるリールは・・・。
迷うまでも無い。一択です。
国産初のアウトスプール大型スピニングリール、オリムピックのモデル93。
ラインはナイロンで下巻きした上に、PE1号を100m+PEテーパーライン12mを巻きました。
竿とリールが昭和30年代なんだから、ラインはナイロンの銀鱗3号あたりを巻くべきなんですが・・・。
ナイロン3号じゃ100m飛ばす自信が無いし、さりとてナイロンの細糸では伸び過ぎてアタリが分からない。
邪道だとは思いつつ、悩んだ末のPEラインでした。
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そこから半年経過。
とにかく今年は釣りに行かない年だったので、このままでは六角竿を一度も振らないまま年を越してしまう。
それはイカン!ということで海へ。
鳥取空港近くの砂浜です。

今日の目的は「六角竿で100m」なんですが、一応、何かトラブっても釣りができるように、予備でダイワのプロキャスターも持って行きました。
リールは3代目のプロキャスターSS7000。
竿は3本並継ぎCGプロキャスター20号400。
1981年か1982年頃の最高級タックルです。
20号程度の軽いタックルだと、疲労感も少なくて非常に楽♪
なんて言いながら、めちゃくちゃ矛盾することをやってます↓
3.8mの六角竿にオリムピック93なんて、釣りしながら筋トレをやっているようなもの。
しかもリールシートの位置が低いので、手持ちでサビくと死ぬほど重い😱
海草天秤20号で軽めに投げると、とりあえず飛距離は60mくらい。古い六角竿なので、あんまり無茶に振ると折れるんじゃないか?という心配も有る。
竿の状態を確かめながら、徐々にスイングを強くしていくと・・・70m・・・80m・・・
そしてついに!
下巻きのナイロンが出ました!
巻いていたPEは力糸を合わせて112m。
下巻きのナイロンが出てきたっていうことは
「100m達成!!」です。
そして待望の初アタリが!
・・・・・・・・って、コイツですが(涙)
この日はとにかく生命反応が薄く、針に掛かったのは、なんとこのクサフグ1匹だけでした。
そうこうしてるうちに、背後の鳥取空港の滑走路から東京行き1便が離陸。
時間は7:10。
これを見送るとタイムリミット、急いで帰って出勤です!
魚は釣れなかったけど「100m投げた」のがめちゃくちゃ気持ち良く、自分で設定した目標を達成出来たので充分十分満足出来ました。
もちろん、現代のカーボンロッドの方が軽いし、飛ぶし、感度も良いのは分かってます。
でも、人がやらないことにチャレンジして達成する楽しさも有るんですよね。
とは言え、もうちょい釣れたらよかったけどなぁ(笑)