県の条例でブラックバスやブルーギルの駆除が始まって10年以上経ちます。



鳥取県のホームページより



僕がバス釣りに通っていた多鯰ヶ池(たねがいけ)では、電気ショックで魚を浮かせて捕獲、焼却処分しているとのこと。



朝日新聞2019年5月のニュース



ショックです。


多鯰ヶ池は鳥取市界隈で唯一のバス釣りポイント。

しかし、アカヒレタビラというタナゴの生息地でもあり、バスが食い尽くすんじゃないかという心配は有りました。

事実、個体数が減少してる?らしい。


「在来種を守ろう!」って理屈は分かるけど、バス釣りファンが受け入れるにはあまりにも辛い話です。


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中学生だった1983年。

当時、鳥取でバスの確認情報は無く、雑誌で見るバス釣りは憧れでした。


ところが、同級生の間で「多鯰ヶ池でバスが釣れるらしい」という噂が広まります。


噂を詳しく調べると、発信源は隣のクラスの福本君。


福本「多鯰ヶ池で釣れた。焼いて食ったらウマかったで。」


何!?食った!?焼き魚で!?


食った話はさておき、それからは多鯰ヶ池通いの日々が始まります。


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友達と通ったバス釣りには、たくさんの思い出が有ります。


自転車で通う道中の他愛もない会話。


根掛かりしたルアーを回収するためにパンツ一丁で潜って大笑いしたこと。


50UPのバスを釣って足が震えるほど感動したこと。


ダイワのスーパーロビンに水面が炸裂した瞬間なんて、心臓が口から飛び出るかと思いました。


でも、個人的な思いを語っても仕方ない。


5年ほど前に、ロッドもリールもルアーも、バス釣りの道具は全部売りました。


シマノバンタム、ダイワファントム、思い出の詰まった道具だったけど、手元に有るとバス釣りが出来ない悔しさが募るから・・・。


寂しいけど、もう鳥取でバス釣りは出来ないのが現実。


仕事の休みが無い生活をしているので、県外に遠征も出来ません。


県外では再放流OKのところも有るようで、バス釣りしている人達が本当に羨ましいです。


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環境保護、在来種の保護、それらを言われると何も言えません。


釣り人が「釣りたい!」という気持ちが先走って駆除反対を唱えるのも間違ってる気がします。


でもね、


戦後に駐留軍兵士の楽しみのために国際フィッシングセンターみたいなものが出来て、ニジマスの養殖事業が発展、あちこちの川でニジマスが釣れるようになったり。

川をきれいにしよう!って鯉を放流して川の生態系が変わったり。

ウシガエル、アメリカザリガニ、メダカの減少に繋がったカダヤシや、おそらく挙げればきりがない何やかんや。


この手の問題が山ほどある中で、ブラックバスにだけフォーカスされるのって、何だかモヤモヤするんですよね。


答えの無い愚痴っぽい話ですみません。

でも、問題意識を持ってくれる人が増えれば嬉しいなぁ。