リールは右ハンドルか左ハンドルか?の話。

さんざん語り尽くされてるネタですが、あくまでも個人の感想を少し。


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「右利きの人は右手で竿を操作するから、リールは左ハンドル」というのが定説なのは知ってます。


だがしかし。

僕は右利きなのに、右投げ右ハンドル。


そうなった理由のひとつ↓



ストロング釣具のストロング720。
右ハンドル。

初めてのリールはこれ。
子どもの頃に父親が買ってくれました。
ヤフオクで売っちゃったので手元に実物が無く、ネットから画像を拝借。
今になって売らなきゃ良かったと後悔。

さらに「回す」という動作の原点で思いあたることが。

これ ↓

鉛筆削りです。

小学校1年生で絶対経験する動作。

ここに「右か左か」という選択肢は無く、「右手で回す」という動作を日常的に繰り返します。

日常に溶け込む「回す」という動作。

鉛筆削り以外にもいろいろありそうですが、無意識に利き手の右で時計回しに回すのが自然な動きなのかも。


なので、初めてストロング720に触れたときもスムーズに右ハンドルをクルクル。


少し大きくなると父親のリールを借りて釣ってましたが、それらも全て右ハンドル。


エアロキャストを買うときは右か左か選択肢がありましたが、迷わず右を購入。


こんなのも↓


シマノ バンタム10SG。
中学3年でバス釣りにハマるんですが、お年玉で買える一番安いベイトリールがこれでした。これもやっぱり右ハンドル。

当時はそんな環境ですから、右ハンドルはごく普通。
左ハンドルの必要性は「左利きの人は左ハンドル使うんだろうなぁ」なんて思ってました。

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先日、古い釣り雑誌を見ていたらこんな記事を見つけました。
今から53年前、昭和44年 月刊つり人12月号。
二段目に「右手まきか左手まきか」という記事で、「外国製品は左手まきがスタンダード、利き手で竿を操作し、リールは左手まきをすすめる人が多い」と有ります。
この定説は50年以上前から語られていたんですね。

そういえば国産初のスピニングリール「オリムピック モデル81」はミッチェル408をコピーしたもので左ハンドルでした。

昭和25年頃発売モデル81(多分後期型)

「外国製品は左手まきがスタンダード」の流れなのか、昭和38年頃の雑誌広告を見ると、左ハンドル写真の掲載が多いかも。

昭和38年 月刊つり人掲載
左なんですが値段にびっくり。
当時の月給分です。

昭和38年 月刊つり人掲載
全部左です。

昭和38年 月刊つり人掲載
右ハンドルは、わざわざ「右手捲きシリーズ」という扱い。あくまでも左ハンドルがスタンダード、という位置付けですね。

〜3年後〜

昭和41年 月刊つり人掲載
これも全部左。

ところが、

昭和41年 月刊つり人掲載
右ハンドル。

昭和44年 月刊つり人掲載
右ですね。

昭和45年 月刊つり人掲載
右ですね・・・。

昭和52年 ダイワ海川つり百科掲載
全部右。

昭和52年 ダイワ海川つり百科掲載
全部右。

昭和52年 ダイワ海川つり百科掲載
全部右。

昭和53年 オリムピックカタログ掲載
主に右。

昭和53年 オリムピックカタログ掲載

主に右。

昭和53年 オリムピックカタログ掲載
全部右。

海外では左ハンドルがスタンダードでも、初めて手にする日本人には右ハンドルが操作しやすかったんでしょうね。

そこに合わせるかたちで、広告も左で掲載から右で掲載に変化していったんだろうと思います。

最後にダイワ2023年ホームページより

今は全部左ですね。

まあ右でも左でも、その人が使いやすければどちらでも構わない話なんでしょうね。