周りに釣り好きは多いけど、みんなシーバスにアジングにエギングにと忙しい様子。
確かにルアーも楽しいけど、知り合いに「投げ釣りガチ勢」はゼロ😱
ところで。
昔はハエ(オイカワ)釣りが人気で、競技会が盛んに行われていました。
タナゴやマブナなんかも今では想像つかないくらい人気のターゲットだった様子。
のべ竿で川の小物釣り。こういう光景は見なくなりましたね。
月刊つり人昭和38年1月号より
タナゴ釣りで賑わう小川。大人気だなぁ。
今でもハエ釣りやタナゴ釣りのファンはいるだろうけど、昔よりぐっと少ないでしょうね。
ファンが減れば市場は小さくなるし、釣技や道具の進歩も止まってしまう。
放っておけば、その釣種も周辺文化も、いつの間にか消失してしまう。
僕の大好きな投げ釣りがそうなりませんように・・・。
ではあらためて、今から44年前。
1979年。
静岡県相良町で行なわれた第2回東西投げ釣り選抜40人の会を紐解いてみましょう。
前日までの悪天候で濁りが強く水温は低下。
ゴミや海藻が多く漂い、キスのポイントは遥か160m先という超タフコンディション。
東西交流から一年。選手達にどんな変化があったのか。
まずは仕掛けを見てみましょう。
やっぱり針数は多いですね。
幹糸7号ハリス3号?太いなぁ。
当日は遠投有利と見るや、関西勢でも針数を2本に減らし、スイング投法をキメる選手もいたとか。
関西勢に比べると針数は少なくなりますが、昨年上位を占めた関西勢にならって針数を増やす選手も。
プロスカイヤー7スーパーノーズが圧倒的人気。
ダイワのカーボンがチラホラ出てきましたが、竿はとにかくオリムピックが人気。
道糸が太い人は減って、4色糸の人が増加。
関東と関西に別れていた個性が平均化していく印象です。
激渋コンディションのせいで、優勝は11尾。
少ない針数で遠投置竿釣りの関東スタイルが渋い状況に合致したようです。
針数が多い関西勢は海藻やゴミで仕掛けがグチャグチャになる人が多発。
何年も積み重ねて確立した自身のスタイルを短時間の競技中に切り替えるのは案外難しいようで、多点針で引き釣りに徹した関西勢が苦戦、上位10人中8人を関東勢が占める結果となりました。
今回はここまで。
次回は驚異の「4時間230尾」を記録した第3回大会を紐解きます。