秋も段々と深まって参りました。
山々も少しずつ色を付け始めましたね。

今日は、フリーマガジンのご紹介です。


toriino

日本野鳥の会が発行している「Toriino」(トリーノ)というフリーマガジンをBBC長湯の
図書館に置くようになって、2年ほど経ちます。
4つの楽章で構成されていますが、どの楽章からも「上質さ」を感じます。

藤原新也氏の写真と文章を始め、土門拳、川田喜久治、西川孟他、一流の方たちの
写真に添えられた編集長の安藤康弘氏の文章等、読後にとても「満足感」のようなものを
感じさせてもらえます。おそらく、とても余韻の残る作品だからなのかも知れません。



彩の章

西川孟氏の写真に安藤氏が文を添えています。
      
                         君と逢いし橋  絶えて幾たびの秋  
                              我が想い紅葉に燃え  汝が想い水面に応う。


憶の章

土門氏の写真に安藤氏が文を添えています。



                         慈悲とは、衆生の苦しみを抜き、幸福を与うるを言う。
                         時に人は、自力だけでは通ぜぬところがある。
                         そうした時、絶対他なるものに心身を放ち任せ切ってしまえば、
                         菩薩の慈悲はそそがれる。

憶の章2

同じく土門氏の写真に安藤氏が文を添えています。
                 
                          食べるものも十分になかった時代。
                          弁当のない子供らは、
                          お昼時、雑誌を読んでやり過ごす。
                          科学が進歩し、物質的に豊かになった現在(いま)
                          それはどう変わっただろう。

                          その心を写したなら・・・・



BBC長湯の図書館にお越しの際、一度手に取ってみて下さい。きっと何か感じてもらえると思います。



                                                 by ひさ