ある本を読んで | 四国で働く社長の日記

ある本を読んで

昨日、倒産した会社の社長が書いた本を読みました。


まだ、全部は読んでいませんが、冒頭から


「債権者にみつからないように…」


とか


「弁護士に破産する際には社長はこっちにいないほうがいい」


とか書いていました。


それでいて、


「これからも、個人で独立して仕事を行うものがいるから仕事の依頼はそのまま継続して行ってもらうように頭を下げる」


と書いていました。


※もしかしたら、この本の終盤にいいことが書いているのかもしれませんが…


こんな無責任な話ないよねプンプンと思いました。この人、何の為に本を出版したんだろう、書いてあることと言えば


「一生懸命頑張ったけど駄目だったから、債権放棄します。取引先の皆様、すみません」


という下り、読み進んでも会社計画的な話は一切なし、個人的にも色々な方からお金を借りていて、そりゃだめだろ~と言う感じでした。


こんな人たちもいるということを覚えておかないといけないな…と言う以外には何も思いませんでした。




当社も昨年、ある取引先が破産して数万ですが、回収不能になったことがありました。

負債総額7億8千万だったそうです。


昨年の初めから月5千円のリース料の支払いが滞り、連絡をすると、


「来月にはあてがあるので…、入金予定があるので…」


いやいや、


「5千円ですから…。(_´ω`)」


長年お付き合いがあったのですが、こうなってくると人間関係はまったくなくなってしまいます。


リースしている物品を全て引き払い、現場の仮設トイレのみ現場の方がかわいそうなのでおいておきました。←今思えばこんな優しさは必要なかったのかもしれません。



結局、何の連絡もなく(当然なのでしょうが)破産していなくなってしまいました。


おそらく、上記の本の内容と同じ行動をとられたのでしょうが…




色々勉強させられますが、大切なのは


経営者の資質・判断力・見極めということでしょうか。


あと


当社は大きくは不動産関連事業部と仮設ハウス・トイレ・備品等のリース事業部に分かれています。(その他損害保険・飲食部門)


どの業種も流行り廃れもあります、一部門が衰退しても他部門で補えるような仕組み造りをしておくことも大切かなと思います。時には部門自体を完全に止めて、新規事業を立ち上げる。見極めを経営者がしっかり出来ていれば会社としてきちんとやっていけるのではないでしょうか?


それと人間関係


これを壊すと、復活は出来ない。


特にお金の面で言えばキャッシュフローに気をつけて経営をしていかなければいけないのかなと思います。