河﨑秋子さん、2冊目です。
これは、なるほど、こういうものを書く人なんだ!
と納得。とても力強い!
これは、まだ初期のものなので、きっとまだ、
酪農や羊飼いをしながらの執筆の頃だと思うけど、
さすがに馬の様子や、北海道の厳しい自然の様も、
とてもリアル!
この表紙の写真のような光景がくっきり見えてくるようです🧐
第一章の主人公捨造、は
庄屋の娘である母親ミネが、
小作農の吉治との間に授かった子供
だが、
庄屋の父親は、ふたりを許してはくれず、
捨造は、生まれたものの、離乳が済むとすぐ、
その名前のとおり、小作農の
子供のない老夫婦に養子に出された子供です。
養父母は、貧しい中でも、捨造を愛し、厳しくも優しく育て上げてくれ、
捨造も、それに応えるように、
10歳を越す頃には大人と同じ働きができるようになり、
12歳で養父を17歳で養母を亡くした後は、
ひとりで残された田畑で働き、
そして雨の日は、庄屋宅の薄暗い奥座敷でひとり、
常人とはかけ離れた心のありようで暮らしている
童女のような母を見舞うという日々を送っていた。
母は、
話し方も何もかもが、童女のようではあるけれど、捨造が訪ねることはとても喜び、
捨造とだけは、普通に会話ができるのです。
捨造は、そんなある日、新聞で、
北海道開拓団の募集の記事を読み、
たちまち、これこそが、自分の生きる所だ!と
北海道に行くことを決意します。
唯一、母親のことだけが心配でしたが、
捨造が、別れの挨拶に行くと、
「いいねぇ」と微笑み、賛成してくれる。
そして捨造の手に餞別だといって、
ぐしゃぐしゃの紙の塊を渡します。
そして、それには、
それまでの母の幼子のような字ではなく、しっかりとした
文字文章で、捨造が、どのようにして生まれたか?
が、書かれていました。
小作農の吉治と恋に落ちたこと、
そして捨造を身籠り、許してはくれない父親から、
逃げて、ふたりで子供を産み育てようと、
吉治の愛馬アオと共に、村を出奔したこと。
けれど父親の命で、追いかけてきた村人達に
捕まり、捨造は、村人達になぶり殺される。
その最後に捨造は、ミネに、
「逃げろ!生きろ!」と叫び、
ミネは、アオに乗って逃げるけれど、
雪崩で馬と共に遭難。雪洞に閉じ込められる
だけどミネは、捨造の最後の言葉、
「生きろ!生きて産め!」という言葉で、
どうしても生きてこの子を産まなければいけない!と、その捨造の愛馬アオを、食べて生き延びた、
という壮絶な記録でした。
母は、完全に常軌を逸してはなかったのです。
正気と幻想の間を行き来して、そして正気の部分で
捨造は、私の子で、吉治の子で、
そしてアオのからだから
できた子だと伝えたのです。
捨造は。北海道で、そのアオの血を引く馬と
共に生きていく、と強い決意を固めます
第二章は、北海道で馬を育てて暮らしている捨造の
孫、和子を主人公にして、
そして第三章 は、今度は、その和子の孫、ひかり
を主人公にして、
その代々の人とアオの血を引く馬たちとの
話しになっています。
なんといっても、第一章の
捨造の母ミネの、雪崩で馬と
閉じ込められた雪洞の中での、どうしても生きて
産まなければいけない!と、その馬を食べてでも
生き延びたという壮絶な闘いが、圧倒的な迫力で
息を詰めて読みました。
やはり、酪農をし羊飼いをして生きている
河崎秋子さんでなければ書けないものだろう、と
思います。今までにない新しい小説を
読んだ!という気がしています。
このお話しの根室の岬の果てに、
一度、立ってみたいけど、ひとりではとても怖くて
立てない、と思ったり、ひとりでなければ意味が
ないような思いもあったり、で💦
だけど、先週の春のような陽気は嘘のように、
また冬に逆戻りしたこの2、3日では、
その中で、根室に、と思うと、その寒さばかり
思われます。が、これもまた、
冬でなければ意味がないような💦
なかなか難しい😅
この本は、三浦綾子文学賞らしいです。
「氷点」あれも北海道でした。
中学の頃読んだ覚えがあります。
ちょっと背伸びして読みましたね🤪
病後、何となく嗜好が変わったようで、
今まで、そんなに食べたいと思ったこともなかったのにさつまいもがとても美味しいと思うようになりました。さつまいもの天ぷらや、薄く切って
フライパンで焼いたものをおやつに食べたりしています。
今日は。さつまいもご飯まで、炊きました😬
これも美味しかった😋
みかんも、ほとんど食べなかったのに、
今年は、すごく食べたい😋
でも、高い😰
脳梗塞の後の飲酒で、例えば日本酒なら1合くらいを毎日呑むのは、再発予防になる😬らしいです。
その記事を喜んで😆読んでいたら、脳梗塞の後、2、3ヶ月して血流が安定すれば、そのくらい呑むことは良いけど、脳梗塞の後は嗜好が変わることがあるので、今まで好きだったお酒を
買いだめしたらダメですよ!と書いてあって、
えっ!やっぱり!と思ったけど、
お酒は変わりません😎でした!
今まで通り菊正宗のピン😝を呑んでます😋
1合だけ、💦
ちびちび😅呑んでます!
、