もうずっと前に読んだ本だ、と思ったのですが
四年前、ブログを始めたばかりの時、
図書館の予約待ちに痺れを切らし、Amazonで
古本を買った🫢と書いて、感想を
投稿していました💦
読んでみたら、やっぱり、今の自分と同じような
感想でした🤣
当たり前ですよね、私なんだから😆
4年では人間変わらないわ😅
貫井徳郎さんの「追憶のかけら」の後、
軽い明るいもばかりを読んだので、少しじっくりと
読んでみたくて、
内容は、ほとんど忘れているこの本を選びました。
読み始めると止められなくて、
本当にじっくり読んでしまったけれど、
暗かった、、重かった😂
いつも書いてる気がするけど
桜木紫乃さんの文章って、
とてもクセがありますよね😜
一文が長くて理屈っぽくて、途中で、
息切れしそうになるほどで、ちょっともたつきます😆
始まりの章は、
50代の姉妹が、主語のお話しになりますが、
50代ですから、親の介護、
パートをしながらの家計の心配、姉妹間での争い、
夫への不満など、
日常のどこにでもあるお話しですが、
それが、その理屈っぽい長い文章との相乗効果で、
とても重くて暗くて😨
その点、次の章の28歳よう子は、
56歳の農家の後継息子と結婚することになるのですが、それでも、例え打算だらけの結婚でも、
何もかも思い通りになるという点では、
前の章の50代の主婦たちには悪いけど😝
まさに若さの勝利!という感じで、
かえって小気味良いほど🤣
よう子は、22歳で、高卒で勤めたパン屋で
働いていた時、客として知り合った男の
美しい端正な顔と甘い声に惹かれて
結婚したけれど、その男のあまりの不誠実さに
僅か1年で別れたバツイチ😓
離婚後、仕方なく、帯広でスナックを経営する
母のところへ帰り、その母の当時の交際相手の
つてで農協の窓口で働き、
その56歳の男の母親に、
後継息子と結婚し孫を産むための嫁
として見染められた😰というわけで💦
母親は、3日に一度、農協の窓口にきては、
よう子に頭を下げ懇願し、牛肉などを献上
してくる💦
最初は、自分の母親と同い年の男など、ない!
と思っていたよう子だけど、
よう子の母親は、次から次へと男を作り、
結婚しては別れる、を繰り返す女で、
相談すると、「アリだね」と言う😆
そして「結婚はできるだけ何度でもしたらいいのさ
いろんなものが見られて面白いじゃないか
やってみればいいよ!
駄目なら貰うもんもらって別れなさい
まだ若いんだからいくらでもやり直しはきく、」
と言われる🤪
そのうち、相手の持ってくる条件は
だんだん上がっていき、
結婚してくれるなら、新築の家を建てて別居する✌️
下の世話は絶対させない👌
生活費の他に
月に10万円を、小遣いとして渡す😝
よう子さんのためなら出来ることはなんでもしたい
と思ってる、
などとまで言われる🫢
それでもなかなか踏み切れなかったよう子だけど、
相手の男に会ってみると、農業ではなく
ガソリンスタンドで働いている、ということだし、2人で新居になる家を
見て回ると、中に一階が店舗だった家があり、
よう子が躊躇いつつ、パン屋さんをすることが
夢だった、と話すと、そういう計画があるなら、
これを買おう!ということになり、パン屋を
やることは大賛成だと言われる。
思いがけず、幼い頃からの夢が叶うことになり、
よう子は結婚に踏み切る💒
ところが、結婚してみると、相手の男は、
性的に不能だということが分かり、
しかも、男は、どんな方法でもいいから、
どこかで子供をつくってきてもらえないか、
先のない親に孫を見せられるなら
僕が持っているものを全て差し上げてもいい、
と思ってる、よう子さんが好きだから、
自分の子供でなくても誰の子でも大事に育てられる
と思う、と😱
夫となった男にやっと好意を持ち始めたところで、
よう子は戸惑うけれど、
「パン作りの講習会」に参加するため、札幌にでて
元夫と会う、これほど遊ぶのに、
そして種付けに?適している男はいない
相変わらずの遊び人で、美しいままの元夫と、
パン作りの講習会のたびに会って、寝て、
遊び回り、帰れば姑に、習ってきたパンを作って
持って行って食べてもらい、近所にも配り、
よう子の良い嫁だという評判はますます
上がっていく✌️
現状のあまりの楽しさに、
妊娠して、これが終わってしまうのが惜しく、
もう少しだけ、遊びたい、と
よう子は、産婦人科にピルをもらいに行き、
生理痛がきついので、ピルが欲しい、と医者に
言うけれど、医者から、
もう妊娠している、と告げられる💦
だけど、少し残念でもそれはそれで良いわけで、
やっぱり、よう子の勝ち?かな😜
まあこれからよう子が幸せかどうかは?
ですけどね💦
50代の姉妹たちのお話しは、とても重くて暗い
けど
でもその母親の80代の姉のお話しになると、
それが最後の章になるのですが、
還暦になる娘からわざわざ呼び出されて、
「再婚するのでこれで縁を切る」と
、宣告されても、
「じゃあ、お互い元気に死にましょう😃」
と、さっさと別れて帰る✌️
というように、本当にもうスッキリ🤪サッパリで、
漫画と編み物で1日を過ごし、夕方には、
昔中居をしていた温泉旅館にもらい湯に行き、
それが生存確認にもなっていて、
行かないと、誰かが様子を見に来てくれる
娘に、薄情だと言われようが、縁を切る、と
言われようがそんなことは、どうでもよくて、全く
気にもならず、どうでも良い👌
それに比べて、
50代の姉妹にしても、
その還暦の娘にしても、なんと煩悩だらけ
まぁそれが現役世代ということで、
そんなものですね😰
80代になったら、こんなふうに解脱できる👌
というなら、80代になるのもいいな!と
思わせるほど爽やかで、
最後がそのお話しだったので、読後感は、
何だか励まされて明るい気持ちになったほど😃
4年前と似た感想ではあるのですが、
今回は28歳のよう子が、やたら爽快に
感じました。
4年前は、まだ高齢者になってないですからね🤣
若さで勝っていくよう子には、反感があったのかな?
ということは、私もだんだん解脱してきているの
かも?