わぐまさんのブログでの紹介で知りました
宇佐美まことさんは、「羊は安らかに草をはみ」
が、とても良かった!という記憶はあったけど、
内容はすっかり忘れていて😓
こういう時に、このブログってとても役に立ちますよね😜
「羊は…」のブログを読み直し、絶賛していて、
そういえば、と思い出して、
あの作家さんのものなら、と予約しました。
題名は、凶々しいけれど、
でも内容は、そんなことなくて、
もう40代になった男女の幼なじみ5人
幼い頃、みんなで山の中に捨てに行った
骨格標本だと思っていたもの。
だけどあれは、本当は人骨だったのではないか?
あの時の仲間、を訪ねて歩き、みんなの記憶を
たどり、つなぎ、真相を突き止めていくミステリー。
小学生だったみんな。
毎日が新しくて輝いていた!
リーダー格の真美子は、物知りで少し大人びていて、機転が効いて、知恵が働いた。
大人達に渾名をつける名人でもあった。
本ばかりをよんでいて、孤高で超然としたところもあった真美子。真美子をリーダー格にして、
みんな、真美子を信奉していた。
その真美子から、尊大で気分次第で怒鳴り散らす、
担任の鼻を明かすために、理科室から盗み出した
骨格標本を、山に捨てにいこう!と言われて、
後の4人はそれにむしろ嬉々として従った。
楽しかった!
だけどあれは本当に骨格標本だったか?
もしかすると人骨だったのでは?
小さな新聞記事で、疑いを持った
その中のひとり豊、
ずっと折り合いの悪かった年老いた父親を、
姉のところへ預け、ひとりになった豊が、
その空虚を埋めるように
あの時の幼馴染たちを訪ねてまわる
震災の津波で家族全てを失った正一
夫からのDVにずっと耐えている京香
40代の重い辛い現実を生きている今、
幼馴染に会い、懐かしい記憶を思い出し、
輝いていたあの頃の日々を思い出すことで
本来の自分を取り戻していく。
やがて真実は分かってはくるけど
それを、あきらかにすることは、
誰も救わないことを思い、
また、それは封じ込める。
真実を突き止めることより、むしろそれぞれの
再生を主題に置いているようなお話し。
最後に、とても面白いカラクリも隠されていて、
より明るい読後感のミステリーでした。
よく幼い頃の自分を思いだせば、勇気が湧く、
などと言われますが、私はあまりそんな
無邪気に遊び回ったという記憶はありません。
ひとりで本ばかり読んでたからなぁ😓
この5人のような、思い出すとその時の
高揚感や楽しさを共有できる幼馴染がいたら
きっと長い人生の支えになるのでしょうね
昨日、久しぶりに、元同僚達と、
カラオケ🎤へ。
癌闘病中の人もいて、その人を
ずっと心配していたのですが、
いちばん元気!という感じ。
抗がん剤をしながら、あちこち旅行も行き、
好きな推しのライブにも行き、
もう目一杯遊ぶねん!ととても明るくて、
ほっとしました。
大阪スカイビルのクリスマスツリー、も
見に行きました。たくさんの可愛いお店も出ていて
賑やかでした。
この時期は、どこもとても綺麗で楽しいですよね