とにかく、心にどんな屈託を抱えていようとも

一旦読み始めると、止まることなく読んでしまう!

内館牧子!

垣谷美雨さんや、林真理子さん、藤堂志津子さん、

みんなそうですよね。

露骨な感情、みっともなくて恥ずかしくて

本当は隠しておきたいけど、

確かに自分にも同じ感情があるので、目を背けつつ

また読んでしまう💦

林真理子さんのものもそういう内容は多いですよね


主人公、蜜は .34歳、2歳年上の夫と、熱烈な

恋愛の末、大学の看護学部を4年で中退して

21歳で、大学を出たばかりの23才の夫直哉と結婚。

6歳の娘がいて、夫は恋愛時代と変わらず

優しくて、充分な幸せな日々。

周りからも若く見える!綺麗だ!と言われるし、

自分でも美容には時間を惜しまずかけて

自分磨きを忘れてはいない。

蜜は、娘が小学生になってから、トンカツ屋のチェーン店でパートをはじめたけど、直哉は、大企業に勤めていてそれほど経済的にひっ迫しているわけではない。そのパート先のトンカツ屋チェーンが、

今回、創立10周年のパーティーを開くことになり。蜜は、突然、店長から、特別なコンパニオンとして、

社長につくことを命じられた。

そこで蜜は張り切って、自分に1番似合うと自信のある訪問着を着付けてもらい、美容師からも、送ってくれた夫からも絶賛されて

パーティー会場まで行ったのだけれど、

ところが、店長に呼ばれ言われたことは、

他の支店は、コンパニオンは20代の

若い子たちをだしてきている、、社長にだけ、30代のおばさんをつけるわけにいかないので、20代のパートに変えることになったから、というあまりにも屈辱的な言葉。

当然、蜜は、酷く傷つき、そのトンカツ屋は、

辞めてしまう。しかも辞める時には、

銀座の超一流の果物店に、正社員で採用された、

とまで嘘をつき、そして自分をおばさん扱いした上司に、今時、女性の年齢をとやかく言うような企業や男性は時代遅れだし生き残れませんよ!とまで

啖呵をきって😝

そんなことも、蜜は、夫に全部話すし、

直哉は、そんな大嘘の蜜の啖呵も大笑いしてきいてくれる。自分には、こんなに自分をわかってくれて大事にしてくれている夫がいる、ということを、

改めて、幸せに思う蜜だけれど、

まぁそんな幸せだらけでは、お話は続けられるわけはなく、

直哉は、久しぶりに出席した大学のOB会で、獣医学部の馬の獣医になるため

来春は北海道の静内の診療所に就職すると言う

14歳年下の玲子と知り合い、

お互い春までと割り切った関係で付き合い始める。

馬のことになると、夢中になってしまう玲子に、

直哉は、蜜にはない新鮮な魅力を感じる。

そして、ある休日、予定していたディズニーランド行きの日が、玲子との最後の逢瀬と重なり、ディズニーランドにいきたいと言う玲子に

直哉は仕事でトラブルがあって、どうしても行けなくなった、と嘘をつき玲子の方を選んだ

、蜜は仕方なく娘と2人で

ディズニーランドに出かけるのだけど、

そこで😫会社にいるはずの直哉が、若い女性と、

楽しそうに笑っているところを見てしまう😱

直哉のなんという脇の甘さ!

一晩考え抜いた蜜、

直哉を問い詰めることも一切せず、むしろ機嫌良く送り出すと、すぐ実家に帰り、母親に100万

貸してくれと頼む、蜜の実家は、蜜柑農家で、今は蜜の兄夫婦が跡を継いでいる

蜜の母親は、変わっていて、

いざという時には男を叩き出せる女になれ、というのが口癖で、息子の嫁のユカリにまで、

そういうのだから、嫁に来た時は何もできなかったユカリも、今では農業委員会の役員をやり、

市役所とのイベントを企画したり、今では、兄以上の働きをしているくらいだ

嫁姑もいいたいことを言い合ってとても仲が良くて、蜜は、2人を前に、アンチエイジングを美容外科でやりたいのだと話し、はじめは、直哉のことは、話してなかった蜜だったけど、

母には、34歳なんかでそんなことより、中身を磨けなどという真っ当な意見を聞いているうち、ついに、直哉に若い恋人がいると泣きながら話してしまう。最初はクリントンの妻のヒラリーの様に、

バカな若い女に走る夫は、上手く便利に使えばいい、などとぶっ飛んだことをいっていた義姉のユカリだが、でも、直哉を愛してる、と泣く蜜に

蜜の気が済むなら、アンチエイジングもしたらいいよ!私がお金を貸すよ!と言い、

そうならと母親は、それなら私が貸すよ、

となる。

いよいよアンチエイジングも、予約して前まで行ったところで、蜜はやはり躊躇って、その前に、夫の恋人を一度実際に見てみたいと、北海道に飛ぶ

北海道の一直線の道、ひたすら広がる放牧地、険しく屹立する連山の何もかも全く曖昧さのない土地で

蜜は、「強さ」とは曖昧でないことを言うのかもしれないと思う。

そして、凍えつく様な牧場で、厚いジャンパーに

マフラーを巻き長靴姿で化粧っけもなく

時々涙をふきながら、馬をぐるぐる歩かせている

玲子を見つける。

そしてその姿には曖昧さはなく、

ただ清潔で強かった。

もう、ここまで書くと、後は想像のつく通り、

蜜は、母に借りた100万で看護大学にもう一度

通おう!と決意する。


ここでは省きましたが、半ばでは、直哉の年の離れた妹、英美里との静かなバトルもあり、これも

面白いです🤣


長くなりますが、WOWOWで

「コットンテール」と言う映画を見ました

静かな映画です。

何度も観ました。

妻の遺書にあったイギリスの湖に、散骨をしてくれ

と言う願いを叶えるためひとりで向かう夫

りりーフランキーさんと木村多江さんです

妻は若年性認知症にかかり、それがわかった時、

もし、私が何もわからなくなって家族に迷惑をかける様になったら、あなたの手で、…。と頼むけど、

それはやはりできず最後までひとりで介護を続け、

妻は、病気で亡くなります。


何度も観て、しみじみと愛の深さが、心に

沁みてくるようで

久しぶりの良い映画でした。


今、友達たちには、頭の手術を人生3度目のツルッパゲだよー

などと笑って報告していますが、

そしてホントにそれはそんなに辛くはないのです

今度再発すると、今の状態のままというわけには

いかず、障害はもっともっと出るでしょうし、

寝たきりになるかもしれません(まえの病院の先生は、そればかり言うので嫌になったのですが💦)

そんなことになればどれだけ家族に迷惑をかけるか!

この手術でその不安がなくなるのなら、

3度目のツルッパゲなど、どうってことは

無いのですが、ウィッグもまだたくさん残ってますし✌️

だけど、昨日、買い物途中に、とつぜん

ああでも私可哀想だわ🥲と思いました。

人生に3度もツルッパゲになる女なんて😱

可哀想!

何でも好きなもの買ったらいいよ!

食べたいもの食べて、贅沢させてやろうよ!と

ちょうど横にジューススタンドがあったのですが、

そこで1番高いシャインマスカットのジュース

¥690を頼んで飲みました



 




 


美味しかった!

この「コットンテール」思い出しながら

飲みました。