垣谷美雨さんのもの
いつもどれも、
近所の友達とか同級生とかの
ノンフィクションのお話しのようで
笑ったり怒ったりで、
熱中して読んでしまいます😀
これもまたあまりにもリアル🤣
何といっても、舞台は団地だし、
特に、理事会の場面など、
うちの理事会の再現?と思うほど😎
垣谷美雨さんは、ほぼ同年代の方、
そしてこの主人公、頼子もほほ同年代
頼子の
「バブルがはじけるなんて
思いもしなかった」
「夫の給料が下がることがあるなんて
思いもしなかった」
などという思いを読んでいると
つくづく「生きた時代」ということを
考えてしまいました
私や主人公が生きてきた時代は、
昭和の真ん中の高度成長期の日本で
子供の時代を過ごし、
上り調子の経済の中で就職して
そして結婚、
家を買いたい!となった頃には
バブル真っ盛り!
どこのマンションや建売も、
高倍率の抽選になりましたね🤫
そして、どんどん住宅地は郊外へと向き
「マイホーム いつか訪ねた行楽地」
とかいう川柳があったほど💦
頼子もやはり、
都心からは遠いニュータウンに
5,000万も出して
中古マンションを買います
が、買った途端に、バブルははじけ、
住宅価格はどんどん下がり
節約に節約を重ねて、
やっと繰り上げ返済ができた今では
そのマンションは、
たった1,500万で売りに出されている💦
その上、もう建て替えの時期だと
理事会では議論されていて…😰
本当によく聞く現実です
私達は、上り調子の日本しか
見たことなかったもの!
経済も土地も必ず上がっていくもの!
みんなそう思ってた😓
バブルは崩壊し、
土地も、都心以外は地価は下がり続け
終身雇用も年功賃金もなくなった😨
そして、
私達の子供の世代
頼子の娘、琴里の世代
もう東京23区内に家を買おう、などと
いう夢は、はなから無い😅
琴里は、就職に失敗して、
アルバイトをしながら、奨学金の返済に
苦しんでいる
資産家の息子と結婚して、
その借金から逃れよう、ともするのだけど
やはりその男のクズぶりに耐えきれず
祖母に助けられて何とか
結婚することは止められる
この祖父母に助けられるという構図も
私達世代のよくあるパターン
のような気もします
私達親世代も自分達が住宅ローンを
抱えて子供を助けるほどの財力はなく、
その上の世代、祖父母に助けを求める
まぁ運が良ければ、だけど🤣
垣内さんの小説は、娯楽小説として、
よく聞くよくある身近なノンフィクションの
ような感覚でいつも楽しんで読んでいますが
今回は、つくづく
「生きた時代」ということを考えました
自分と重なったからですけど😅
「万葉集」などを読むと
その頃の人たちと、今の私たちと、
全く同じ感覚で生きている!
ということに驚きます
時代だけはどんどん流れて変わっているけど
人、はやはり同じなのです
歴史の中の、せいぜい100年
どの時代を生きるか?ということですね
「もはや戦後ではない!」
と言われた時期に生まれて、
上昇する日本の中で育って
そして「失われた10年」も経験して
神戸の震災、東北の大震災、があり、
そろそろ引退の時期には、
コロナのパンデミックがあって…
という私たちの世代
頼子は、団地の問題のため、
市議会議員にまでなるのですが、
だけどもう
自分たちは引退の時期、
人生にはあきらめも肝心だ、
などとも考えているのですが、
だけど最後に
「あきらめる?こんな大切な問題を?」
「冗談でしょう?まだ自分にできることが
何かあるはずだ!」
と思うところで終わっています
あきらめたらそれで終わりだから、と
まぁね、71歳の小池さんも、
あきらめてない?からねぇ👍
そして娘の琴里は、
ユニクロで買ったセーターを着て
スキニージーンズを履き、
スーパーで買ったスニーカー、
シチズンの腕時計をしている自分を
「うん、私っていいものばかり持ってる!」
と思っています
これもこの世代の特徴のように思います
自分だけの価値観を持っているような世代
私達の子供世代もそれなりに自分達の時代を
しなやかに生きているようです
いつもと同じように、
楽しい面白い、垣谷さんの小説でしたが
この本は、いろいろな社会問題も含んでいて
ちょっと深くも考えてしまいました🤪
暑い日のお休み💦
図書館に行ってくるだけで
何だかぐったり😰
昔、子供のお弁当によく作っていた
3色ご飯を作りました
小松菜はごま油で炒めたので色が悪い💦
(鶏そぼろ小松菜は作り置きにしたいので)
熱中症予防のためにも食べないと!
猛暑、大雨😱
皆さんもお気をつけください!