凪良ゆうさん
「汝、星のごとく」の続編
「春に翔ぶ」「星を編む」と
スピンオフ作品を読み、
まだこの「波を渡る」があるよ!と
教えてもらい、またまた、
「小説現代」で予約を入れました!
「汝、星のごとく」は
本当に壮大な作品になりましたね!
この「波を渡る」では、
「汝、星のごとく」の
20年後までが書かれていて
この「汝、星のごとく」の作品群が
より深くとても厚みのある作品に
なったように思います
58歳になった曉海
そして、72歳の北原先生
現実を生きる、ということ
留めておきたい喜びも悲しみも
押し流され、どれだけ抗おうと
朝陽と共に次のページがめくられ
また似たような一日が始まる
「物語のように美しいエンドマークは
ない、積み上がった記憶は、
整理も回収もされず、
ある日散らかったまま終わる」
煌めく花火のようだった櫂、を
失っても
曉海は、それから20年を生きてきた
そしてその20年も、
幸せだった、と思っている
一緒に生きてきた北原先生も
またそう思っている
平凡などこにでもいる夫婦
現実を生きてきたふたり
「汝、星のごとく」の最後が、
花火の中での、櫂の死、と
その後の、感動的なエピソードで
終わっていますが、
この「波を渡る」が付け加わったことで
お話は、どっしりと重みをまして
落ち着いた厚みのあるお話しに
なったと思います
温かいいいお話しでした
このお話しを読んだすぐ後、
観たテレビの番組
6月2日にフジテレビで放送された
「ザ・ノンフィクション」
安楽死についての内容でした
(TVerで観られます)
こういう所で、
あまり触れない方がいい問題のように
思いますが、
書き始めてしまったので💦
44歳の女性
高校生と小学生の娘さんがいます
子宮頸がんの最終ステージで
もう、できる治療がない、ということ
スイスまで行って
安楽死することを決めるのですが…
そしてそうするのですが…
いろいろな考え方があるでしょうけど
だけど、どうしても、
今回は肯定出来ない、と思えました
スイスまで行く体力があって、
それに掛かる数百万という財力もあるなら
日本で、ホスピスなり緩和病棟なりに入り
例え1ヶ月でも1週間でも
少しでも長く生きることを考えて欲しい
まだ小学生の子供がいるのだから、
などと、あれこれ考えて、
私が彼女の親族なら、
なんとしてでも止めるけど、と
考えたりしたのでした
子供たちに
苦しむ姿を見せたくない
変わってしまう自分を見せたくない
と彼女は、言っていましたが、
それも分からないことはないけど、
でもこんなふうに、
空港で笑って抱き合って別れて
それで終わり、なんて
それこそ、
「波を渡る」の中にあったように
「美しいエンドマークなどはなく、
ある日、散らかったまま終わる」
のが人生で、
美しく終わろうとすることは、
とても不自然?
子供たちは、母親は自死をした、
という感覚になるのでは?
などと思ったり…
それぞれ各々の死生観はあって
その人がそう決めたのなら、
そして家族がそれを認めたのなら
他人はアレコレ言うべきではない
のかもしれませんが、
安楽死についてのテレビ番組は、
いろいろ観たことはありますが
今回は、何だか、とても正視出来ず、
辛いだけの気持ちが残りました
何だか、いろいろ、とっ散らかって
しまいました
すみません
安楽死は、全く反対!という訳ではなく
病気によっては、
認めた方がいいのか?と思うことも
あります
何にせよ、かけがえのない命の問題
です
取り返しはつかない!
どれだけ考えても、正解など
ないのでは?と思っています
ヤグルマギク、今、うちのベランダで
いちばんたくさん咲いています!
朝顔もスクスク芽が伸びています!