西加奈子さんって
こんな本を書く人だった?と
驚くほどでした
すごく「濃い!」という感じ
(重い、ではなくて、濃い、という印象)
考えてみれば、西さんの小説は、
ずっと前に「サラバ!」
を読んだだけなのかも?
高校時代に出会った2人
平凡な高校生だった主人公と、
(アレ!主人公の名前がない?ずっと、
探してみたけど、でてこない!
読み終わってから今、気がついた!
「俺」で終わってる😅
誰からも名前で呼ばれてないし🙄)
そして、もう1人の主人公、
身長191㎝、吃音の、異形の、アキ
高校生の時から、
33歳になるまで、
ふたりの友情と、挫折と、再生の兆しと
1983年生まれのふたり
2016年まで
その頃の現実にあった事件や出来事なども
交えながら
貧困、虐待、過重労働、と
とてもとても重い辛いお話しが
続くのだけど、
だけど前半の
ふたりが知り合う高校生の頃の
お話は、とても明るいです!
貧困と、母親のネグレクトと、吃音、
自分の異形のせいで
ずっとただ周りとは関わりを持たずに
自分の気配を消していた、深沢暁は、
主人公が言った
「お前は、アキ・マケライネンだよ!」
というひと言、
主人公から、その映画を
見せてもらったアキは、
そのフィンランドの俳優に夢中になり、
深沢暁という自分を捨てて、
アキ・マケライネンになりきることで
初めて自分に自信が持てる!
どんどん明るくなり、
周囲の同級生たちにも受け入れられていく
そんな様子は、とても可愛くて、
爽やかで、楽しいお話しの前半
だけど、学生の頃を過ぎ、
アキは劇団員に、
主人公は、テレビ番組の制作会社に、と
進んだ頃から
もう息が詰まるほど
辛い重いお話しになっていきます
ふたりとも、
残酷な現実と、ひとりで戦い、
肉体も精神もすり減らしていきます
今でこそ、労働時間の適正化、だの
パワハラ、などと問題になっていますが
昭和時代、いや、つい15年前くらいは
あまり言われてはなかったような🙄
そして、まだまだ、
そんな甘いことを言っていては、
やっていけない!
などという風潮が残っている仕事も
あるのかもしれません
主人公の、テレビ番組のADという仕事は
本当にブラックだ!という話しは
よく聞きますが、
これほど詳細にブラックぶりが書かれると、
テレビのバラエティ番組も
観る気を無くすような、
笑えないような気分💦
倒れてしまった主人公だけど
なんとか立ちあがろうとする気力
だけは取り戻してきているようです
「まだ光は見えない
それでも僕たちは、夜明けを求めて
歩き出す」
蛍、とお墓参り
昨日、実家に久しぶりに帰ったのですが、
なんということでしょう!
カメムシだらけ😱
(田舎では、ガイダ、と言います)
掃除機と箒と、で必死で掃除しましたが
何しろ広いし、トイレにもお風呂にもいる😱
やっぱり気持ち悪い😅となって
近くの温泉のホテルを取りました
もうこの田舎をでて50年近く!
すっかり都会暮らしに慣れました😝
小さい頃なんて、ガイダなんて、
平気だった👻
今日またこれから行って、
片付けものをして、
さて、これからは⁇
この家をどうするか?です
蛍、たくさん!
残念ながら、写真には撮れない💦
泊まったホテルの近くでは
蛍祭りしてました!
すっごい人だった🤣
いつもの、ガラガラスカスカ感が、
嘘みたい!
それからもうすぐ公開の映画
「風の奏の君へ」
高校の先輩の、あさのあつこさん原作
後輩の、大谷健太郎監督、の作品です
すぐ前の茶畑などが、
ロケ地になっています
うちの家からは、
これだけしか見えないけど、
もっと山の上、天空の茶畑、と言われる
ところがロケ地です。
あさのあつこさん、大谷健太郎監督、
そして私の故郷、美作の国
「風の奏の君へ」よろしく!
私もまだ観てないけど😎