窪美澄さんのお話は、

今まで読んだ本では、

優しい?お話しが

多かったと思うのですが、


これはちょっと違いましたね

8編の短編集

かなり短い短編です

8人の主人公たちの、

楽しくはない、むしろ無様な

人生のひとこま


無様ではあるけど、

何となくコミカルで可愛げがあって

笑ってしまったのは、

「猫降る曇天」


小説家としてデビューして3年の

中年男性が主人公


かなりストイックな作家生活だし、

女性にもモテて?

クールな中年男性のイメージだけど


大震災の後、

ずっと前に離婚し、

全く会ってもいない小学1年生の娘の

放射能被害が心配でたまらなくなり、

ミネラルウォーターと微粒子用防護マスクを

ディパックに入れて背負い、

元妻と子供に届けに行く


家の前に、ディパックを置き、

それで帰るつもりが、

学校帰りの娘に会ってしまい💦

「おとうさんだよ」と

声をかけても信じてもらえず

防犯ブザーを鳴らされ😱


「水道の水は飲まないで!マスクもして!」

と叫びながら、

走って逃げ帰る、という無様さ!

だけどどこか憎めず可愛い😁


これはほっこりするような

一編でした



40代の平凡な主婦

寝たきりの老婆

ふたりの若い頃の

激しい恋愛を書いたもの

「バイタルサイン」

「朧月夜のスーヴェニア」


ふたりとも禁断の恋

40代の主婦は、

母親の再婚相手、つまり義父と、

そして老婆の方は、

婚約者が戦争に行っている間に

近所の医学生との、

どちらもまさに不適切な関係😎


どちらも母親にバレて

義父は出ていき、

医学生は空襲で行方不明になり


その後は、

ふたりとも結婚をし、 

平穏、平坦な毎日を送ってきたけど


だけどふたりとも、

その恋が忘れられず、

その恋の思い出を燃料にして

どことなくずっとうわの空で

生きてきている


老婆の方は、

全く恋の気配もない30歳の孫娘の

手荒い介護を受けながら、

昔の恋を思い、

この孫娘より私の方が

女としては勝っていると思ったりしている


私はあんなに激しく

求められたんだもの、と


そんな激しい恋を、

10代の若い頃に最初にしてしまったことは、

その後の人生を送るのに

良かったかどうか?は

分からないですね


こういうものは、

ちょっと苦手でした


他の短編は、

可愛いものあり、ほんわかもあり、

厳しいものもあったけど、

それぞれで…

たぶん再読です

読み始めてすぐ読んだことあるなぁ

と思ったんだけど、

ブログに書いてないのは、

たぶん書けなかったのでしょう

感想は難しい本でした





娘が帰ってきて1ヶ月

あまりゆっくり話す暇もなく、

新しい仕事で娘は忙しくしています


私の生活に変化はなく、

帰宅した時、

部屋のドアが半開きになっていたり、

シンクにコップが置いてあったりすると

あーいるんだ😮‍💨と思うくらい


昔、三男が大学の寮に入るので 

家を出た時など、

あまりに寂しくて辛くて、

スーパーの肉売り場に行けない😂ほど

だったのに💦


娘に関しては、

4年前、コロナ禍で会社の寮に出た時も

それほどの動揺もなく

ちょっとスッキリしたな、という所もあって😝


今の気分は、友達と

ルームシェアしてるくらいかな


だいぶ熱量が違います

ほんとにひどいな🙄


三男は、今春、

東京本社に転勤になったので、

一昨年秋、紹介された彼女と

同居することにしたから、と

言ってきたので何となくガッカリ💦

(密かに大阪転勤も期待してたし😝)

引っ越しの手伝いに行きたかったのにな🥲


東京は、また行くとは思うけど、

住んでいる所も見には行くけど、

今度は、息子の部屋の掃除なんて

できそうにないですね

イヤミみたいだもんね😒

文句言いながらも

それが楽しみだったりしたのに、と


WOWOWでやっていた

「波紋」という映画を観ました

夫は家出し、

息子も遠くで就職し、

ひとりになった主婦が、

宗教にハマっているお話しだったけど、


まぁ私は宗教にハマることは

ない、とは思います

せいぜいこのブログで愚痴を

書くくらいですね

これがあって良かったわ😝

こんなくだらない愚痴、

なかなか誰にも言いにくいもんね🤭