本屋大賞にもなったこの本は、
読んだものと思っていました。
窪美澄さんの「晴天の迷いクジラ」と
混同していたみたいです💦
一昨年の本屋大賞ですから、
読んでいる方も多いでしょうし、
ブログでも、複数の投稿を
見ています。
最近の話題本というのは、
虐待、ネグレクトなどの
親子間、家族間の問題を、
テーマにしたものが多いですね。
この本も、そういうお話しなのですが、
だけど、何故か、
明るい強さを、全編で、
ずっと感じます。
たぶん、お話しの冒頭から、
主人公は、もう、そういう所からは、
抜け出している、という設定があり、
そして、
もうひとりの主人公、
母親からのひどい虐待のせいで、
声を出せなくなった男の子と、
出会っているから、
ということが、大きいのかもしれません。
人は、自分が救われたい、と
思っている時より、
誰かを救いたい!と思っている時の方が、
圧倒的に強い、ですから。
「魂の番」という
何度も出てくる言葉。
「きっとたったひとりの
たましいのつがいのような人と、
出逢えるから」
そう言って、
逃れられないと思い込んでいた所から
自分を救い出してくれた人。
そして、誰にも届かないと
思っていた自分の声を、
聞いてくれた人。
大事なその人を、
自分は
失ってしまった。
恩返しもできなかった。
だから今度は、自分が、
この男の子の
誰にも聞こえない声を聴こう。
この子が「魂の番」の人と出会うまで
こう書くと、
とても大仰なお話しみたいだけど、
そういう綺麗事のお話しではないです。
どうしても、この子を救いたい、
という思いは、
ちゃんと声に出せて、
その声は、ちゃんと届いて、
だから、ふたりの周りには、
温かい協力者も次々と出てきます。
この本は、虐待をテーマに
しているものの中では、珍しく、
とても明るく、強く、
未来に向かったお話しでした。
安直な、綺麗事でもなく、
現実の煩わしさも書いてあって、
その上での、
ふたりの明るい未来が
想像できて、
気持ち良い読後感でした。
「ぼくと、ぼくらの夏」 樋口有介
もう、ずっと昔、
上3人の子供たちが中高生の頃に、
3人の間でヒットしていた本。
「これ面白かったわ!」と次の子に、
放り投げて回し読みしてました😅
私もついでに読みました!
図書館で、ふと目につき、
懐かしさのあまり借りてみました!
「ぼくとぼくらの夏」
高校2年生の夏休み。
同級生の女子が自殺したことを
刑事の父親から聞いた主人公。
それまでは話したこともなかった
同じクラスの女子と、
その事件の真相を追うことになる。
軽妙な会話。
ドラマチックなストーリー。
クールな主人公と、
かなり過激な美人の彼女と。
藤原伊織さんの本を
高校生向き?にしたみたいな。
1時間ほどで読んでしまいましたが、
面白かった😄
本読むの苦手💦
漫画なら読むけど、と思ってる
中高生に
この本を薦めます🤪
本だって面白いんだぞ👍