図書館で、新しく知った作家さんの棚を、
見て回って、
桂望実さんの棚からは、この
「エデンの果ての家」を選びました。

桂望実さんは、私はまだ3冊目ですが、
ファンの方も多く、
いろいろ薦めてももらったので、
楽しみなのですが、
予約しているものは、まだ届かず🥲
棚にもあまり数はなくて…。
でもさすがに、皆さんの言うとおり!
これも面白かったです😉

母親が殺害され、
その母に溺愛されていた弟が、
葬儀の直前に
容疑者として連行された。

自分は、愛されなかった、
と思っている兄。
その兄の視線からの物語。

父親とふたりで、
弟の裁判に立ち向かう訳だけれど、

エリートでワンマンな父。
専業主婦で良妻賢母の母。
そして優秀で親の期待のとおり
一流企業に就職した弟。

主人公は、
園芸学科のある大学に進学したい、と
告げた時、父親から猛然と反対されたが
押し切って進学し、家も出た。

父親には、
お前には失望した、と見限られ、
母親は、弟ばかりを溺愛している。

実家からは距離をおき、
自分だけは枠から外れているように
思っていたけれど、

それでも、
あれだけ愛してくれていた母親を、
その弟が殺す訳がない、と
弟を信じたい思いと、
幼い頃の立ち回りの上手い、
陰湿なところのある弟を思い出し
どこか信じきれない思いも持っていて。

エリート意識の強い、
偏った価値観を持つ父親。

そんな父親が、
その意識のままで、
半狂乱で、無実の証拠を探す様子が、
あまりにみっともなく卑しくて、
イライラするけど、
こんな男性、上司の中には、必ず
いたなぁと思い出したり💦
元夫もね😱

家庭というのは、
外見は、いくら整っていても、
内実は、ホントに多肢多様。

そんな外見だけは整った実家から外れ、
穏やかな妻と、好きな盆栽に向き合って
暮らす主人公だけど、

それでも、やはり、
自分は愛されていなかった、
弟のように愛されたかった、と
というこだわりは、
どこかにいつまでも持っていて…。

最悪の悲劇にまで、なぜいったのか?
いろいろ複雑な感情の込み上げる結末
でした。


そして💦
家庭といえば、ですが😜
昔、「三高」という言葉がありました。
男性の基準で、
高学歴、高収入、高身長、というやつです🤪
この父親のように、ね。
私はお見合いで結婚したのですが、
元夫は(20年程前離婚しました💦)
まさにその「三高」という条件で😅
周りからも、賛成されて、
結婚した訳です。

まぁそれが間違いだったのは、
自分の選択ミスで、
離婚も、円満に?したのですが🤪
(子供の学費は、大学卒業まで、払ってもらう、
ということだけ、で、それはキチンと守って
もらいました)

先日の日曜日、
帰って来ていた娘が、
兄弟たちに電話で話しているのを
漏れ聞くと、
父親に援助を頼まれているので、
(父親は、娘にだけ何でも言うのです)
みんなで分担しよう、という話し😱

なんだって!となってしまいました😫
思わず、話しに割って入ってしまい、
「ママ、うるさい!」と言われたのですが、
黙って聞いてるなんてできないよ😫

年金だけでは、足りないとか!
(その中でやれ!と言いたい🤨)
仕事といっても、社長業しかしたこともなく、
6歳上なので、、もう70歳過ぎだし😰
ホントに情けないわぁ😞

私は他人になったけど、
子供はずっと子供なんだものね。
もう黙っておくけど、
ホント、ごめんなさい、の心境。

そして、私は絶対迷惑かけられない!と
決意したけど、それもねぇ?💦

と、情けない家庭のお話でした😅