桐野夏生さんの本は全部読んでる、と
思っていましたが、
これはまだでした。

桐野夏生さんの「IN」となると、
やはり「OUT」との関連を考えますよね?
が!全然違います!
全く違う種類の小説です。

何となくノンフィクション?
と思えるくらい始まりは
地味なお話しなのですが、
「淫」「隠」「因」「陰」「姻」「IN」
と章が続いていき
新しい章に入る度、展開は変わり、
最終章の「IN」までくると、
読みながら思わず、
エッ!と声をあげそうになるくらい
完全に入り込んで読んでいました🤣

主人公は、タマキという、女性作家。
恋愛の抹殺について、
小説を書きたいと思っている。

過去の大御所作家、緑川未来男の書いた
「無垢人」という私小説の中で、
愛人○子、として抹殺されてしまった
その○子を探し出し、取材して.
「淫」という小説を書こうとしている。

タマキ自身も、編集者の男性との不倫を
一年前に終わらせたばかり。
自分自身の恋愛も間に語りながら
緑川の愛人探しが続いていく。

○子は、誰なのか?

「隠」の章では、
少女の頃に、緑川の愛人だったという、
今64歳の女性の告白。

「陰」の章の 
○子をよく知っているという女性が語る
小説の中の○子とは、全く別人物のような
○子の話。

そして何と言っても、
最終章「IN」の
まだ健在だった84歳の緑川の妻の
話す真実。

3人の話はどれも息を呑んで、
引き込まれてしまうほどの面白さだけれど
それを語る、3人の女性たちも、
それぞれとても際立ったユニークな
存在、個性で、
それだけで充分の面白さ。

桐野夏生さんの書く、
中年以上の女性は、
いつもとてもカッコいいんですよね✌️
それでいつも何だかスカッとして、
気分も高揚して
元気になった気がするんです✌️

地味な本だ、と思って読み始めたのに。
なんのなんの、
やっぱりいつもの桐野夏生さんでした!
面白かった!



鉢の隅に、何か分からない

2種類の花が咲いてきました。

そういえば、苗を植える前に、

随分前からあった種を蒔いたような?

すごいな!咲く力!


時計草も、モヤモヤ〜っと、 

芽が出てきましたよ✌️

諦めてたのに😅

すごいな!


ほんの数鉢の花なのに、

水をやったり、枯れたのを摘んだり、と

ついついいつまでもベランダで、

しゃがんで過ごしてしまいます。

この引きつける力もすごいな!