「若葉荘の暮らし」

題名から、もう少し、ほんわかした

お話かな、と思っていました。

群ようこさんの「れんげ荘」

のようなお話しを予想していたのですが、

似てなくはないのですが、

もっとシリアスな、現実的な

お話しでした。



主人公のミチルは、就職氷河期世代で、

やっと内定をもらえた会社は、

すぐ倒産してしまい、

その後は、ずっと非正規で働いている。

つなぎのつもりで始めた小さなレストランの

ウェイトレスのアルバイトが

思いの外、自分に合っていて、

もう5年働いていた。

ところが

このコロナ禍で

休業や、時短が続き、

収入は激減。

今までのマンションに住んでいられなくなり、

光熱費込み5万円の

シェアハウス若葉荘に転居することになる。


私も同じように、

飲食店で働いていて、

このコロナ禍では、何度も

休業や、時短や、と働けない状態は、

続いてはいたけれど、

休業補償はある、という安心と

何より、もう還暦過ぎた歳であったこと。

そのことが、何より、

それほど慌てもせず落ち着いて

事態を見守れた要因だろうとおもいます。

10年前だったら、大変だった!と

何度も思ったものです🤨


私ももし、ミチルのように

40歳だったら、

と考えると、

これからどうなるだろう、という

ミチルの大きな不安はよくわかります。



私の世代では、

男女雇用均等法は、まだまだ先の話し

ですし、会社に正社員で入っても

一般職だけで、

結婚すれば退職するのが当然。

20代で結婚するのは当たり前。

結婚も( 私もそうですが)

お見合いが、まだ結構多かったです。


今の時代、

女性の生き方も多様化してきて、

独身のまま、派遣や契約、アルバイトで

生きている人もたくさんいるし、

そういう生き方も認められている時代です。

ただ、今回のコロナ禍のようなことが

突然起こった時、

一気に貧困に陥って、生活できなくなったり

そこまでではなくても、

ミチルのように大きな不安を抱えることに

なる人も、たくさんいるのかもしれません。

 

若葉荘には、

それぞれの世代の

それぞれの訳ありの女性たちが

暮らしているのだけど、

そういう人たちの、

これまでの人生を知っていくうちに、

ミチルも、これからの自分の生き方を、

深く考えてみるようになります。


行き場を無くしたような人たちが、

集まっているのだけれど、

そこは、とても暖かくて、優しくて、

もし本当にこんなところがあるのなら、


「こんな場所に住みたい、いや、こんな場所で、

死にたいと思った。」  原田ひ香 ( 本の帯から)



「メタモルフォーゼの縁側」WOWOW

観たいな.と思っていた映画。

WOWOWで放映されました。


BL漫画に突然ハマったおばあさんと

( 宮本信子さん)

隠しているけど、

BL漫画が大好きな女子高生( 芦田愛菜さん)の

とても楽しくて温かい友情物語?


すごく楽しい映画でした✌️

学んだことは、

私はもうおばあさんだから、と尻込みしたり、

おばあさんなのに、と恥ずかしがったり、して、

せっかくの楽しいことを

逃してしまうことは、

本当にもったいない!

おばあさんだからこそできることがある😜

おばあさんの言うことだからこそ

若い人に響くこともある🤩

( お説教は、ダメだけどね)


宮本信子さんの演じる、雪さんが

とても可愛くて素敵でした。


二男から、

ちょっと明るい知らせが来ました。

まだまだこれからではありますが、

どれだけ安堵したか。

子供の病気、なんていうことを

今まで全く考えもしませんでした。

もう家庭を持った大人になった子供でさえ、

こんなに胸つぶれるほどの心配をします。

まして小さなお子さんだと

どんなに辛いことか、と

今回、つくづく感じました。


そして、8年前の私の病気。

知らせない訳にはいかず、

母にも知らせましたが、

あまりにも心配して嘆く母を宥めるのに、

かえって疲れるわー😩などと

思っていましたが、

もう80代だったんだもんね。

他に気を紛らすこともなかったものね。

ごめんね。辛かったね。

と、改めて仏壇に向かって、

謝った次第です。

何でも自分で経験しないと分からないものです。

こんなことは、経験しない方が

いいですけどね。



突然思いたって、


ひとりすき焼き。

しかも豚肉しかなかった💦

でも美味しかった。

すき焼きは、糸こんと、麩が好き🤣