図書館で随分前に予約したらしい本。

作家さんも知らないし、

題名も?あまり覚えてなくて、

たぶん新聞の書評で、予約したのでしょう。

錦見映理子さんは、

歌人でもあるそうです。

「めくるめく短歌たち」というエッセイ集は、

かなり興味深いです。

読んでみたい!


「恋愛の発酵と腐敗について」

登場人物

万里絵

29歳。

会社の上司と、4年間の不倫の末、

妻にばれて捨てられ、会社も辞め、

それから2年後、

父の遺産などを使い、

知らない町に念願の喫茶店を開いた。


早苗

43歳。

9年前、夫を亡くし、

今はスーパーのレジのパートをしている。

ひとり暮らしだけど、

淋しいという気持ちもなく、

ただ平穏に毎日暮らして、

それでとても安心していた。

万里絵の店の、常連。


虎之介

30代半ば?

パン屋の店主。

パンを焼くこと、それだけが

生きがいではあるけれど、

女性にとてもだらしない。

20才年上の妻がいる。

万里絵の店にパンを卸している。


伊都子

50代半ば?

虎之介の妻。

スナックのママ。


4人とも、同じ町、同じ商店街の中で、

働いている。


恋愛の発酵と腐敗について、というけど、

いったい誰の恋愛なのか?は

ちょっと不明。

虎之介は、次々と女性達と関係は持つけれど、

それは恋愛とは言えなくて、情事かな?と

思うし、

万里絵は、もう男はコリゴリと思ってるし、

伊都子は、虎之介は、放牧状態。

まぁ妻だ、というだけ。

だけど、月に一度は、自分のところに

自分に抱かれに帰って来る

という自信がある。

そして、唯一、

早苗は、ちょっとした事故のように、

虎之介と関係を持ってしまい、

もしかしてこれは恋なのでは?

と思ってから、どんどんおかしくはなって

いくので、まぁ発酵しているといえば、

早苗の恋?


万里絵と虎之介が、

新しいパンを作るため、2人で夜通しの

作業の後、出来上がった興奮で、

万里絵までうっかり虎之介とやってしまい🤣

そしてそこへ、

発酵しすぎた早苗が、

窓ガラスを割って乗り込むという

爆発を起こし💥


そしてなんと虎之介は逃亡🥶

行方不明に😇


商店街中に騒動は知られて、

万里絵の店も、開店休業状態。


ところがそこで、

虎之介をめぐる

残された女3人が、

なぜか突然結束し、

万里絵の店のリニューアルオープンを、

成功させる!という🤪

なんだそれ、というような

爽やかな終わり方😆


万里絵のところへ、

昔の不倫相手が、

離婚届を持って、意気揚々と、

結婚しよう!と来るんだけど、

万里絵は、

なぜこんなくたびれたおじさんが、

あんなに好きだったのかわからない😱

と気持ち悪く

追い出すところがあるのですが、

結局、虎之介もいなくなれば、

別に何もこだわりもなくなり、

3人の女達は、仲良く団結できる、という、

やっぱり女って

強いというか、前向きというか🤣


パンのように

発酵して、しすぎて爆発したら、

腐敗するんじゃなくて、

スッキリ飛んでいって消えてしまった

というような恋のお話でした。


虎之介は、

逃亡中、コンビニで知り合った

女の子と、

その子の北海道の実家で、

ライ麦を育ててます😝