図書館で見つけました。

もうずいぶん前話題になりましたね。

山本周五郎賞でしたね。


その前に、昨日、

「護られなかった者たちへ」の映画

WOWOWで放映されたのを観ました。

ものすごいハイキャスト!

ちょっと気が散るくらい。

この後、この人でのお話が何かあるのか?

と思ってしまうほど、そのワンシーンだけ、の

人に、思えない俳優さんだったりするので💦

生活福祉課の職員を女性にしているのが、

本と設定が違うのですが、

それでとても優しくなった部分と、反面、

事件の残酷さのアンバランス。

清原果耶さんの演じるその女性は、

人を助けたい、声を上げて欲しい、

と言いながら、その上での復讐な訳で、

なんとなくそこは、核の部分なのに、

不自然さを感じてしまいます。

本でも、それは感じたのですが、

やはり映像では、清原果耶さんの

清潔な可憐さが、印象的なので、

余計に、アンバランスを感じるのかもしれません。

でも、倍賞美津子さんの演じるけいさん、

ラストシーンの

阿部寛さんと佐藤健さんは、

本よりもなお、人の優しさ温かさを、

充分表現感じられるよう演じられていて

桑田さんの曲と共に

とても感動的でした。

佐藤健さんと清原果耶さんの

自転車の二人乗りのシーン。

唯一の明るい楽しいシーン、綺麗でした!


「晴天の迷いクジラ」

   ただ「死ぬなよ」って、

    それだけ言えばよかったんだ 

本の帯の言葉。.

年齢も立場も事情も全く違うけど、

もう壊れてしまうギリギリのところにいる3人が、

湾に迷い込んだクジラを見に行く。


デザイン会社に勤め、その仕事の忙しさで、

恋人に振られ、会社も潰れそうで、

鬱になってしまった24歳の青年。


そのデザイン会社の社長で、

若い頃の結婚の失敗で、

まだ赤ん坊の娘を捨て故郷を出て、

がむしゃらに働き、やっと捕まえた成功、

その会社は不景気のあおりを受け

倒産寸前のところにいる48歳の女性。


姉にあたる子供を亡くしたせいで、

とにかく幼い頃から何もかもを支配し、

縛りつけようとする母親の偏愛に振り回されて

育ち、たった一人の友達を亡くしてしまった

16歳の少女。


そして湾に迷い込んでしまって、

海に帰れないクジラ。


3人のそれぞれの今に至るまでの

生い立ちからの経歴が、

それぞれのお話しとして3章で、書かれていて、

そしてお互いにお互いのことを何も知らない3人が、

家族のふりをしてクジラのいる村で過ごすうちに、

少しずつお互いを知っていき、

お互いを心配し、クジラを心配し、

そして最初の帯の言葉にやっと辿り着く。

 ただ「死ぬなよ」

   それだけ言えばよかったんだ


これを書きながら、

ずっと昔の「高校教師」というドラマの

リバイバル放送を見ていました。

真田広之さん版です。

最終回で、逃げる真田さんを見送りに来た

体育教師役の赤井英和さんが、

持っている現金を真田さんに渡して、

「死ぬなよ」というシーンがあり、

この本とかぶってしまい、

タオルが必要なほど泣けてしまいました😅


本当に、誰にだって言いたい。

「死ぬなよ、生きてるだけでいいんだ」


これは3日もかけて書きました💦

なのでかなり支離滅裂です。

今夜は皆既月食。

欠け始めた月です。