江國香織さんも、

ちょっと違う世界に連れて行ってくれる

作家さんですね。

この「落下する夕方」と「神様のボート」の

2冊は、特にそうです。

「神様のボート」の葉子や、

「落下する夕方」の華子のような生き方は、

(ボストンバックひとつだけ持って、あちこちと旅の延長のように住むところを変えて、場所にも物にも執着しない)

とても素敵に思えて憧れるけれど、

残念ながら私は、

それが似合うような歳の頃には、

どうしても捨てられない人や物や場所があって

そんなことできる訳もなく、

そして、今、読んでみると、

今なら断然私もできる!と思うけど、

自分自身がもう、バックひとつで動けるほど

身軽ではないのです💦

だって何よりの条件は、

寝起きのすっぴんの顔や、そこら辺にあるシャツやセーターを着ただけの姿が、綺麗であること💕

が、私が考えるそれができる絶対条件ですから。

30年は遅いわ😂と。

だけど、そういう生き方をするのは、

よほど強くないと無理なんだ、ということは、

この「落下する夕方」でも「神様のボート」でも

物語の最終章には、書かれています。


「落下する夕方」

主人公の梨果が、8年も一緒に暮らした健吾から、

別れを告げられ、それから1年以上かけてゆっくり

失恋していくお話し。

しかも、その原因となった華子が、突然押しかけてきて、同居を始め、そこに元恋人の健吾が、華子に会いに訪ねてきて、という、とても複雑な奇妙な生活をしていくという…。

華子は、前述の通り、何も持たず、ふわふわと

生きている人だけれど、

主人公の梨果は、

心の中では、果てしなく傷ついて、戸惑って、混乱しているのに、

それでもそれまでの生活を、決して変えずに、

今まで通り、仕事に行き、お酒も飲まず、

友達に愚痴もいわず、きちんと起き、食べて、

痩せも太りもしない。

そんな生活を続けている。

同居している華子は、時々ふらっといなくなるし、

健吾は、そういう華子に振り回されて会社を辞めてしまうし、次々と華子にまつわるいろんな人たちが

訪ねてきたり、周りはとても騒がしいけど、

梨果の生活は、いつも一定で表面上は変わらない。

もしかすると、

失恋に限らず、大きな悲しみに出会った時は、

この梨果のように、それまでの生活を

いっさい変えずにそれまで通り暮らしていく、

ということが、一番有効な立ち直る方法

なのかもしれないと、改めて考えました。


梨果が、ゆっくり時間をかけて、失恋や孤独、

死と向き合って、それを受け入れ、

乗り越えていく様の書かれた

なんとなく不思議な透明な感じのするお話しです。


江國香織さんの本では、

「間宮兄弟」が、一番好きです。

この本は、不思議感は無くて、現実にいそうな兄弟のお話しなのですが、

間宮兄弟の恋人にはなれないけど、

隣とか向かいに住んで、ずっと見ておきたい、

と思うような楽しい兄弟のお話しです。


そしてこの本で、私が何よりヒットしたのは、

胡瓜のサンドイッチ❣️

これを読んでから、サンドイッチを作る、となると、

必ず私用には、胡瓜のサンドイッチを作ります。

この本では、サワークリームや、ディルの刻んだ物を入れたりしているのですが、

私は、ただマヨネーズとマスタードでも

充分美味しいと思います。

もともと胡瓜が好きということもありますが😜


今日のお昼ごはんのパスタは、

店のメニューで、ふわとろボロネーゼというのが

あるのですが、そのミートソース版。

冷凍庫の中で迷子になっていたミートソースを

見つけたので💦

タンパク質を食べなきゃ!と思っているのですが、

お肉はあまりたくさん食べられないので、卵だ!

と思っていて😜

写真を撮るとなると、あーパセリ粉がない😱

となりました。

やはり、ブログに載せようと思うと

いろいろ気になるので、まぁ良いことですね。

ひとりのご飯は、どこまでもだらしなく

なりますから😂

今写真を見て、せめてパルメザンチーズ振ったら

良かった!と後悔。パルメザンあまり好きでないけど💦見栄だけ、ね。