40年も前の作品。
まだ、JRは国鉄で、携帯電話もなくて🤣
という時代。
主人公が、
大学に入るところから始まり
卒業までの4年間のお話し。
テニスと恋、
青春小説だけれど、
その眩しい光の部分より、
より影の部分に焦点をあてて、
若者たちが、
不器用に、苦しみながら、傷つきながら、
それぞれのその青春という時代を
生きていく。
通り抜けていく。
まさに、青が散る、の表題どおり。
40年ぶりの再読。
読み始めてしばらくは、
やっぱりもうさすがに
あまりにも青臭すぎて無理かなぁ、
と思いながら読んでいたのに、
結局、止めることができず、
深夜まで読んでしまいました。
もう遥か彼方ではあるけど、
自分にも確かにあった!と思う時代。
どうしてあんなに必死だったんだろう?
どうしてあんなに臆病で、
あんなことで苦しんでいたんだろう?
と思える時代。
40年前に読んだ時は、
まだ記憶が生々しい頃だったので、
ものすごい共感と、
もうその頃は終わったんだなぁ、
という淋しさばかり感じた覚えがあるけど。
確かすぐ、ドラマ化もされたけど、
キャストが今ひとつ納得がいかず、
あまり見なかったような…,😅
美しい文章で書かれる
残酷で、泥臭く、不器用な青春小説。
今、この歳で読むと、
遠くの景色を眺めるように
ただただその眩しいほどの美しさ、が
切ないほど感じられます。
こんな時代が、
自分にもあったんだ、と思えると、
胸が温かくなりますね💕