角田光代さんの短編集。

角田さんで、最初に読んだのは、

「空中庭園」直木賞の時ですね。

新しいなぁ、と思った覚えがあります。

「八日目の蝉」は、どうしてもすぐ読みたくて、

本屋さんに予約しました。

ドラマ、映画も観ましたが、やはり本がいいですね。

主人公が、誘拐した子供、薫、とどんなにキチンと

丁寧に暮らしていたか、ということが、

後で実の両親の元に帰った後の、薫の違和感の感じ方の中で良くわかったり、

それから出所後の主人公の生活、何を考えて、どう思っているのか?

最後の10ページ足らずの、この部分が、私の中では

「八日目の蝉」の全てのように思っています。

最近では、「 笹の船で海を渡る」「銀の夜」を読みました。「笹の船で海を渡る」は、珍しく昭和から平成の、しかも戦争の頃からの長い間の話で、こんなものも書くんだ!とちょっとびっくり。

「銀の夜」は、あとがきが秀逸でした。あとがきで、すべてが納得いった、というような。

今日読了した、「薄闇シルエット」は、いつもの角田光代さんのもの。「空中庭園」の時に感じたような独特の書き方。いろいろな自分の中の葛藤や後悔や納得や、のさまざま。どれもわかる!と思ってしまう。


ウクライナのあれこれで、いろいろ考えてしまいます。

昨日は、子供は戦争には行かせない!と書きましたが、もし今、日本がこの状態なら、子供は行かせないとしても、私はそれこそ火炎瓶を持って戦おう、と思っているかもしれません。

私の中にもそんな気持ちがあることに気がついて、

やはり、ただ、反戦!というだけでは、どうしようもないものなのだ、と思っています。