新型コロナウイルス感染症、病気も怖いかも知れませんが、経済活動への打撃が、今回は本当に恐ろしいですね。
過去にインフルエンザの流行もありましたし、一部で風疹の流行もありました。プロとして恥ずかしい限りですが、インフルエンザの予防接種など欠かさず毎年行っているにも関わらず、一昨年は風疹に、去年はインフルA型に罹患してしまいました。もちろん仕事も禁止、外出も禁止でした。今年は、去年以上に休めない会社であるため、例年以上に仕事以外の活動自粛を徹底しているので、私は至って健康です。
しかし、風疹のときは、かかりつけ医から、本当に絶対移すなと強く言われ、保健所にも通報されて行動を報告させられましたし、医者から「コンビニも行くな。家族に頼んで食料を備蓄して一歩も出るな!」と強く言われました。そんな年でも、このような社会の混乱や経済への打撃はありませんでした。かかりつけ医で診断ができ、特効薬が処方され、かかった人が自宅謹慎を守ったお陰で流行も限定的だった思います。
妊婦が罹患した場合の深刻さを思えば、風疹は本当に危ない。それを思えばコロナは騒ぎ過ぎの嫌いすらあるでしょう。(※追記:「騒ぎ過ぎ」と書いたことは撤回します。これを執筆した3月上旬では情報不足でした。あれからわずか1ヶ月足らずで深刻さが一気に理解できました。)しかし、その風疹でさえ診断法と治療法が確立されれば、ここまで封じ込められたのですから、コロナも診断法と治療法さえ整えば、同様の社会的対応が出来るはずです。その日が待たれます。
そんな全校休校が国から言い渡された初日や翌日、私はポスティング(チラシ撒き)のために街を歩きました。
私が支持するコンサルタントも、「今はチラシ類は一旦待機、どのような状況で再開できるのか、需要と供給の見通しが立ってから広告投資を再開すべし」と主張しており、それもよく分かるのですが、弊社は元々計画して印刷済みのチラシがあったこと、お休みする生徒が多いので意外と暇もあること、何より街の様子を見たかったこともあり、ポスティングを慣行しました。
やはりちゃんと自宅にいるお子さんが多いなぁ、という印象で、家の中から元気な声が聞こえることもありますが、それより意外と目立つのが、お家の玄関の前で、庭先で、兄弟やお友達と過ごしている子ども。そして、学童保育もお昼の早い時間にもかかわらず大賑わいでした。広い学校であれば、敷地から子ども達がいる場所が離れているので、遠くに子どもを見かけるのですが、学童の敷地では道路に面したフェンス越しに子どもたちがいます。こうして見ると、早い時間から狭い場所に集まって、子どもも対応する大人も大変だなぁ、と思いました。
名古屋市の場合、「授業はしないけど、学校にも来て良い」と言う事になっています。学校の駐車場はいつも通り、職員のマイカーがぎっしり満車。でも、子どもがいる気配は感じませんでした。居たとしても少人数が教室で大人しく過ごしているんじゃないかなと思います。
サラリーマンをしていると、こんな風に散歩まがいのことは中々出来ないものですが、職権と言いますか、役得と言いますか、運動不足解消を兼ねて街の様子を観察できたのは有意義でした。
さて、私はどちらかと言えば市長が好きなので、たまに会見を見るのですが、今週も、市長の対応の方が国の対応よりもよっぽど良いなぁと思って聞いていました。
市長は言葉の端々に「役所が閉鎖されても役人は満額給料が出る。教員も(正規は)休校でも満額出る。大変なのはパートのお母さん。」という感覚が宿っている所が良いと思います。中小企業出身の庶民の味方を標榜している所を支持しています。
学校への対応も、「休校はする。卒業式は行う。授業はやらないけど学校に来ても良い。」という市長の方針を私は支持します。
元気にこの難局を乗り切りたいですね。
前半に書いたように、乗り切れるはずです。
ただ、打撃はあまりに大きいです。
無事なのは公務員や大企業に勤める人々だけでしょう。。。