愛知県は公立高校人気が高く、学力のある生徒は公立を目指し、公立に入れなかった生徒が私立に行くというパターンが多い県です。もちろん、名門私立高校もあり、「超進学校」であったり、いわゆる「お嬢様学校」であったり、そういった高校を目指す私立志向の受験生も一定数おりますが、一般的には、公立志向が多数派を占める県です。

 

そんな愛知県ですが、ここ数年、特に名古屋市内では、急激に私立人気が高まっています。

私学協会の発表では、公立高校が一般入試で定員割れを起こした場合に行う「公立高校2次募集」の枠は、ここ4年で2.5倍に急増しているそうです。

 

私立学校の経営努力による面もありますが、政治的な要因もあると思います。

大学入試制度改革の迷走による不確実性から、内部進学で確実に大学進学が出来る附属校の人気が高まっています。愛知の私立は附属校に限らず、大多数の高校が大学の系列校になっています。

それに加えて、地方創生の政策から大学定員を厳格化する法律や政令が一昨年から昨年にかけて出されました。その影響を受けて、内部進学コースの定員も減少している高校が大多数です。

人気の高まりと定員減が重なり、ここ数年急激に私立入試は狭き門となっています。

例年なら合格するはずの私立高校に不合格となった生徒は、去年から急増しているはずです。

 

その結果として、私立推薦を利用する生徒も、去年と今年は急に増えたと感じています。

去年と今年は私が担当する生徒の過半数が私立推薦を利用しました。この仕事を始めて、このような現象は20年近く一度も無かったことで、驚いています。

 

また、公立高校同士で比べた場合、ここ数年、名古屋市内の公立名門校の進学実績が、名古屋市外の周辺公立高校に追い抜かれて久しい状況にあります。

岡崎はもちろん、刈谷、一宮、半田、岐阜などの名古屋周辺地域の公立名門校は、市内の公立名門校より遙かに実績が上がっています。名古屋市民は名古屋市内のことしか関心がない人が意外と多いこともあり、この現状に無頓着な生徒・保護者も多いです。

名古屋の公立名門校は、人気の面でも実力の面でも「過去の栄光」となりつつある高校が多いので、生徒、教員は改めて危機感を持ってもらいたいなと、こんなことを書くと公立高校関係者から怒られるかも知れませんが、苦言を呈しておきます。

 

さて、とは言っても、依然として高い人気がある名古屋の公立高校。

今年も明後日から、2倍~3倍近い熾烈でシビアな戦いが始まります。

 

ここ最近の私は、これまで作ったような「解説動画」より優先して、入試攻略の動画を作っていました。

自分の中での住み分けとして、「解説動画は無料で公開するけど、入試対策のようなものは直接指導できる生徒に有料で行うもの」という線引きがあったのですが、リアルで関わった中学生たちとのやりとりから、「受験対策も需要があるなぁ」と感じ、これも無料で作るに至りました。結果として視聴回数も予想外に多いので、お役に立てているのかなぁ、と。

学校もお休みになったことですし、必要な方は見て頂けたらと。

 

理科は最近撮ったものですが、英語はお正月に撮影したきり編集する時間がなくて塩漬けになっていた動画です💦

 

※愛知県公立高校入試の問題は無料でダウンロード可能です。
 ぜひ、問題を検索、またはご購入頂き、解いてみてから視聴されることをお勧めします。

 

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大丸先生の大ざっぱ授業、特別編です。
中3生向けの大丸流「長文読解のコツ」を解説し、
具体的な入試問題として平成31年度、A日程の英語長文を解説しています。
 

中3英語 特別編① 説明文読解 愛知県公立高校入試H31A[3]

 

中3英語 特別編② 会話文読解 愛知県公立高校入試H31A[4]

 

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愛知県公立高校入試の中でもお困りの生徒が多い理科の問題を解いて見せています。解答解説を読んでもよく分からない受験生のお力になれればと思います。

 

愛知県公立高校入試 平成31年度A日程 理科


愛知県公立高校入試 平成31年度B日程 理科


愛知県公立高校入試 平成30年度A日程 理科


愛知県公立高校入試 平成30年度B日程 理科