中学受験はした方がいいか、それは、進路に関わることなので、人それぞれです。
前提として、私の現在の職場や、1つ前の職場でも中学受験は扱っていません。
しかし、私は中学受験はした方が良いと考えます。
私自身は、中学受験に挑戦したものの失敗し、公立中学に進学しました。
そして、過去には中学受験塾でも講師をしていました。
中学受験をしなきゃだめ、と言いたい訳ではありません。
私立中学に行くことをお勧めする訳でもありません。
自分がそのパターンだったから言う訳でもないつもりですが、
たとえ私立中学に行かなくても、中学受験は財産になる可能性が高いです。
とは言え、本気で難関私立中学を目指すのはハードルが高いことです。
極端な話、公立中学に進学する前提で、受験生ほどの時間と費用をかけず、
将来の財産になるような「中受の勉強」が提供できたらな、そう考えて、
今の会社内でも、そんなコースの新設を検討しているくらいです。
「中受が財産になる」とは、どういうことか。
それはズバリ、理社のアドバンテージです。
算数・国語も役には立ちますが、理科・社会はその比ではありません。
中受で学習する算数や国語は、中学で学習する数学や国語とは似て非なるものです。
役立つ場面も出てきますが、間接的な影響に留まります。
一方、理科や社会は、ほぼ中学で学習する内容を小学校で予習でき、
単元によっては中学より詳しく、分かりやすく、核心を突いた学習が出来ます。
私のように、中受をしながら公立中学に進学した経歴を持つものは、
そのような実感を持っています。
小学校で理科社会の基礎をしっかり固められた上で、
中学の高度な理科社会に挑戦できる、これは本当に有意義です。
「下手したら中学受験の方が中学生より難しいことやってるかも?」
と言う声も聞こえてきそうですが、それはどこの私立を目指すかで変わってきますけれど、
基本的には、さすがにほとんどの単元は中学の方が細かく難しいことを学習します。
ただ、私が思うに2~3、「これは中受の方がレベル高くないか?」と思える
単元がありまして、その1つは天体です。
今の中3生が、ともすればチンプンカンプンになりがちな天体を
中受では6年生で完璧にマスターし、そればかりか、中学生が習わないような
「日陰曲線の問題」や「細かい星座の名前や形」まで習得している児童が多いです。
実際、私も、天体だけは、「中学生向けの教え方」というものを意識したことがない
と言うか、完全に中受で教えた内容を少しグレードダウンさせてそのまま教えている次第です。
という訳で、最近更新したのが、こちらの天体3部作でございます。
中3生向けですが、天体を学習中の小学生にも役立つかと思います。
中3理科 8.天体の1日の動き
中3理科、天体の1日の動きの解説動画です。天体3部作の1作目です。
天体シリーズの導入として自転と公転の話、透明半球の解説に絡めて太陽の季節の変化など、年周運動の話も少し扱います。地球上と宇宙空間で東西南北の概念をどうとらえるか、をていねいに解説しています。計算問題は、透明半球で日の出時刻を求めるパターン等をやります。
中3理科 9.天体の1年の動き
中3理科、天体の1年の動きの解説動画です。天体3部作の2作目です。
季節の星座の「いつ、どちらの方角に見えますか?」の問題と、「一か月後どこに見えますか?」の計算問題、および太陽の南中高度の計算問題を扱います。なお、太陽の季節変化や、透明半球の問題は、この動画ではなく1つ前の動画にあります。
中3理科 10.月・惑星・太陽
中3理科、月・惑星・太陽の解説動画です。天体3部作の3作目です。
最初に惑星の話を少しだけやり、次に月の見かけの変化、金星の見かけの変化、最後に太陽の暗記事項をまとめます。ちょっと雑談多めですが、そこも楽しんで頂ければ幸いです。