エノハの放流
エノハ、と言われてピンとくる人は少ないかも知れません。
エノハとは、長湯での「山女(ヤマメ)」の呼び方です。
長湯だけでなく、九州では何箇所かでそう呼ばれているらしいですが
他ではあまり見聞きしたことがありませんね。
良く、「何でエノハと呼ぶんですか?」と聞かれます。
由来は「榎木(えのき)の葉っぱ」から来ているようです。
いわく、ヤマメが川を泳ぐ様があたかも榎木の葉が川を流れていくように見えるから。
また、カラダの模様が榎木の葉っぱを思わせるから、という説もあるようです。
いずれにしろ私達には山女より「エノハ」という呼び名のほうがよほど馴染み深いものなのです。
そのエノハを、私達地元の青年部が900匹ほど、大丸旅館の目の前を流れる「芹川」に放流いたしました。
森田さんは地元でエノハの養殖をなさっている方です。
自然の山水で丹念に育て上げたエノハは体も大きく、味もこのうえなく
美味しいものです。当館もお世話になってます。
放流したエノハたち、健やかに芹川で生きていってくれると良いのですが。
3月1日にはエノハ釣りが解禁になります。何匹かは釣り人たちの食卓に
運ばれるでしょうけど、それもまた私達にとっては嬉しいことです。
せっかくのエノハの話ですから、ついでに当館のエノハ料理もご紹介させていただきましょう。
淡白で癖が無く、口の中にじんわりと広がる甘みがたまらないお刺身や、定番の塩焼きもよいですが、お薦めなのはこれ
もう本当に絶品です。川魚では味わったことのないほどの芳醇な味わいを持つ料理です。ビールやお酒との相性も文句なし。
そしてなんと頭から尻尾まで全て食べられます。むしろ、頭や尻尾のザクザクした食感が最高です。
あまりに好評なため当館ではほとんど通年出しております。まだ食べたことのないかた、川魚の新しい魅力を体験しに当館にいらっしゃって下さい。