『テイ』の湯
大丸旅館の大浴場『テイ』の湯。
旅館で語り継がれるストーリーのある温泉です。
『テイ』とは当館の3代目の女将の名前。
昭和30年代の後半、それまで40度に満たない低温が悩みであった当時の長湯では、相次ぐボーリングに自噴できない泉源が出るなど枯渇状態になり、当館でも新たな泉源を求めざるをえない状況にありました。
そんなある夜、テイは夢枕で白髪の老人に出会い、お告げがありました。
『隣の茶畑を掘ってみよ、素晴らしい高熱泉に恵まれるはずじゃ』と。
そこで翌朝、息子の作平に掘ってみるよう伝えると、、、
なんとこの温泉地としては最も浅い90mという深さで、約50度の高熱泉が湧出したのです。
これが『テイ』の湯の源泉。(藤花楼1Fの雪見からご覧になれます。)
この伝説の名泉でゆっくりと温まり、夢枕につけば、白髪の老人のお告げかあるかもしれません。