フェンシングには「目に見える力」と「目に見えない力」が必要になります。
「目に見える力」とは、アタックのスピードやフットワークの安定感、コンパクトなパラード、ポイントコントロールの正確性などの目で確認できる力のことです。身長も目に見える力ですね。
「目に見えない力」とは、分析力や判断力、相手の心理を考える洞察力、これらの結果をデータとして蓄積させる記憶力などがあります。「見えない力」は対人競技として必要な力だと思います。
他にも必要な力はたくさんありますが、これらの力を相手と比べるのが試合です。
試合では一瞬一瞬で状況を把握し判断し、イメージ通りに身体をコントロールしなければなりません。迷っていては逆に相手にコントロールされる側に回ってしまいます。
 
試合で冷静な判断をしパフォーマンスを上げるためには、試合のピストに立つまでにどれだけのことをしてきたのかが重要です。特にプレッシャーのかかる大切な場面での自分を支えてくれます。
1.どれだけ時間をかけることができたのか
2.どれだけ試行錯誤できたのか
3.どれだけ情熱を注ぐことができたのか
試合の1点は日々の積み上げた練習の中にあります。
もっと言えば、試合のピストに立つまでに既に勝負は決まっていると私は思います。