猫人さんが元記事をリンクされていたので転載します。
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野良猫はゴミじゃない!其の一
http://lilia109.exblog.jp/16659991/
憂国レディースの一員で(現在4名)、毎日のように
で激論を交わしているのらりんさんから、3日前
「ご相談したいことがあるの。」
と、改まってを頂きました。
のらりんさんは、自国を憂うことのみならず、大の猫好き
ということも、わたくしと共通しています。
でも、いくらわたくしが逆立ちしても、到底のらりんさんのマネなど出来ないことがあります。
のらりんさんは、長年に渡り、住んでいらっしゃる地域の
野良猫、いわゆる地域猫
のケアを、どこの団体にも属さず個人でされていて、
の日も雪の日も、、まさに365日、ご自身の愉しみ事は後回しにして、猫達に御飯をあげていらっしゃいます。
ただ単に、御飯を与えるだけじゃなくて、
●これ以上不幸な野良猫を増やさないようにし、今居る猫一代で終わらせるため
にする為の、最も人道的な方法である
T.N.R活動
をも、お一人で自腹を切って、猫の為に日々奮闘していらっしゃるのです。

まだまだ世の中に浸透してないT.N.R
ただ猫を好き、、というだけでは、到底のらりんさんのような活動は出来ません。
自己犠牲精神溢れるのらりんさんを、わたくしは心から尊敬申し上げております。
話はもとい、、。
のらりんさんからのご相談というのは、こういう話でした。
「実は先週、違う地域に住む猫好き仲間から、突然入って来た情報なんだけど、来週、三重県の小さな町で、
野良猫の駆除活動が一斉に行なわれるようなの。
詳しくは、その町内で回った回覧板のコピーがあるから、それを添付するわね。」
↓
『 猫を飼っている皆様へ
日頃より自治会活動にご協力いただきまして、有難う御座います。
M町内に於いて、下記の項目の「猫害苦情」が打ち上がっています。
★野良猫・放し飼いの猫による被害の一例
・庭や敷地内に糞尿を垂れ流され 異臭と糞尿の処理に悩まされている。
・自動車のボンネットに足跡をつけられた、引っかかれて塗装に傷が付いた。
・オートバイの座席を爪で傷つけられた、汚された、動物集がついた
・発情期の鳴き声で眠れなくなり 心身の健康に深刻な影響を与えられた
・庭を荒らされた、農作物や植物を荒らされた、ものを壊された。
・苦情を言うと猫の飼い主や餌やり者から攻撃を受けた
■猫を飼っている皆さんへ
1.飼い猫と判断できるように「首輪を」必ず付けて下さい
2.住み着いた「野良猫」などに エサを与えないでください、
住み着いて猫が 子供を産んで増えます・・・エサを与えるなら
飼い主として責任を果たしましう
■ かわいそうな猫を増やさないで!!
三重県内で 平成21年度保健所に引き取られた猫が298匹と記載!
「誰かが拾ってくれるだろう」「保健所で処分するのはかわいそう」
が野良猫になって 人に迷惑をかけたりします。
M町連合自治会として、野良猫の捕獲を実施いたします 。
捕獲した「野良猫」は、鈴鹿保健所に持っていき、収容いたします 。
期間10月11日~11月30日間で 実施します 。
※飼い猫がいなくなった時は 保健所と警察に連絡してください
※鈴鹿保健所 059-382-8674
※亀山警察署 059-582-0110
自前で捕獲器を持っておられる方は「野良猫」の捕獲に協力ください 。
M町会長 H 田 』
「もちろん私は、朝一で鈴鹿保健所に電話しました。
何とか、自治会長に踏みとどまらせるよう説得して欲しいと。
聞けば地元には、懸命にTNR活動をされているボランテイアさんがいらっしゃるそうなんだけどー。
今回のことご存知なのかしら?
リリアさん、何か効果的な方法って思いつきますか?」

もちろん、わたくしも大の猫好き!!
この回覧板を読んで、直ぐさま怒りが脳天突き破りました!
直ぐにわたくしも、鈴鹿保健所
に電話で問い合わせたところ、
「三重県では、特に地域猫を保護するような条例は無いので、、。
収容されて、引き取り主がいない猫は、2日で殺処分となります。」
と、サラッと言われてしまいました。

「フンガフッフ!」
わたくしも今まで、地域猫のことについては、色々とブログでも書いています。
●lilia 今度は東京都庁に電凸す!
この記事を振り返ってみても、わたくしの住む東京都では、地域猫についての定義
がハッキリしていて、
成猫は一切引き取らないことにもなっているんだよね。
昨年までわたくしが住んでいた港区
でも、地域猫問題を環境問題
として捉え、町をあげてTNR運動をしているところが多かったし、意識の高い人が多かったのを感じてました。
しかし、昨年ネコトリオを結成し、環境省訪問に当たって様々なリサーチをした
り、例えば、わたくしの故郷での、地域猫への取り組みを偶々調べた時も感じたんですが、もちろん一概には言えないけれど、地域猫についての
都市部と地方の意識の温度差を感じずにはいられませんでした。
住宅問題の違いなどもありますが、まだまだ地方では、猫畜生
的な考えを持つジイ様バア様もいらっしゃるし、
「猫は外に出してやらなきゃ可哀想だよ。
避妊?去勢?そんなもん、畜生にせんでええだろー。」
的な発想の人は根強くいらっしゃると思います。
でも、時代は変わり、、、野良猫が
自然な状態で暮らして行くのが困難
な今、やはり人間の手を何らかの形で介入しない限り、猫好きな人にとっても猫嫌いな人にとっても、結局不幸な問題が生じてしまう時代となっているのが現実です。
先出のM町の自治会長さん作成の回覧板にあったように、庭に入って来てオシッコしただの?
ボンネットに足跡付けられただの?
鳴き声がうるさいだの?
等の理由から、何の罪も無い猫らが、無闇に殺されて行くのは、全く文化的では無い気がします。
人間のエゴに過ぎない。
ならば?
鳩にフンをかけられた、、頭に来たから鳩を殺すのか?
個人的に気に入らないこと、人間の生活に支障が出ることがあると、直ぐさまそれらを根こそぎ排除して行く、、。
なんと恐ろしい発想でしょう。
今回、偶然にこのM町の情報がこちらに入って来たワケですが、全国的にもまだまだ、こういった野良猫駆除活動を町ぐるみで行なっているところは、まだまだあるのでしょうね。
先にも書きましたが、地域猫問題は、各地方で温度差がかなりあり、指導する為の条例も、内容がまちまちで、それも、問題が後を絶たない原因の1つです。
以前わたくしが、某地方の役所の担当者に、取り組みについて電話で問い合わせをした際も、
「TNRって何ですか~?」
って言われて、ズっコケたことあったしねえ、、。
担当者だヨ~
もちろん、変えて行くためには、まずは住民の意識
が必要なんですけど、、。
今回のM町にも、もちろん猫好きで猫を飼ってる人はいるだろうし、ボランテイアさんもいらっしゃるでしょうし。
猫を守るため、地域の環境を向上する為にも、是非ともT.N.R運動を広めて欲しいなあと思います。
この地域のボランテイアの方々が、某かの動きをして下さるのを期待しつつ、、。
でも、野良猫捕獲実施日は、刻々と迫って来る訳で、居ても立ってもいられぬわたくし達。
とにかく時間が無い!
のらりんさんが、今回の主催者であるH田会長宅に、何とか思いとどまってもらえないかと電話をしたのですが(回覧板に番号記載されてました)、
「捕獲は予定通りやりますからっ!」
ガチャン!と、電話を切られたそう。
「liliaさん、どうしよう、、。
保健所にいくら説得したって、事務的に処分しちゃうだろうし、、。
新聞社とか地元の議員に訴えてみようかしら、、。
嗚呼、体が自由になるのなら、すぐにでも飛んで行くのに。」
「のらりんさん、なにはともあれ時間がありませんよね。
もう駆除作業を阻止することは不可能っぽいし、もうこうなったら、収容された猫を地元のボランテイアさんに引き出してももらう方向で考えた方が良いのでは無いかとも思うのですが、、。
わたくしも、思い当たるところに連絡してみます。
のらりんさんも、地元のボランテイアさんに連絡取れるよう、なんとか頑張ってみておくんなまし!」
もちろん無類の猫好きだからといって、なんでも盲目的
になってはいけないと思います。
わたくしだって、いくら周りの方が可愛いと思われるお子様でも、乗り物の中でギャーギャー騒がれるとドタマに来ますし、そんな時に
「泣くのは子供の仕事なんだからー」等と言われても、わたくしには通用しません。
ですので、住民の方々のお気持ちも、理解する努力は必要です。
でも今回のそれは、苦情が来たからと言って、即!猫を殺処分
にしろ!という極端な手段です。
そもそも苦情って?一体どのくらい来ているの?
猫嫌いな人の一方的な言い分だったら、どうするの?
野良猫だって、尊い命を銘々が持ってます。
野良猫だからって、ゴミ
同様に扱うのは、許せない!!

そんな最中、元ノラだったヒナの顔を見ると、泣けて来ました
ヒナだって、もしかしたら、あの時虐待されて死んでいたかもしれない。
やはり、猫のために諦めちゃいかん!
人間によって無くされようとする命、人間が救わなくてどうするっ!

「どげんかせんといかん!」
でも、どうすることも出来ず、モヤモヤだけが心に残ったまま、また一日が終わろうとしていたのでした、、。

「ちぢく→」