あれ?なんか福島県各地で講演して回った内容と違うことを以前は言われてたんですね?
長崎新聞では妊婦や子供を中心に避難させるべき、と答えているのに何で福島では安全安全としか言わなかったんでしょうか。
山下俊一・長崎大学教授が『ベラルーシで被ばく時年齢0から15歳未満の甲状腺がん手術数が激増している』と解説
http://infosecurity.jp/archives/10900
[長崎大学:チェルノブイリ原発事故と甲状腺がん
]
http://www-sdc.med.nagasaki-u.ac.jp/coe/jp/activities/elearning/lecture/02-02.html
このスライドはベラルーシ共和国のがん登録数で、年齢別に手術された甲状腺がん患者10万人あたりを年次推移としてあらわしたもの。
ここで、福島原発事故後に福島県の放射線健康リスク管理アドバイザーに就任した山下俊一・長崎大学教授がチェルノブイリ原発事故後10年をピークに、被ばく時年齢0から15歳未満の甲状腺がん手術数が激増していると解説している。
山下教授は、アドバイザーに就任以降、後に計画的避難区域に設定さた福島県飯舘村で行った講演等で、「健康へのリスクは低く、心配する必要はない」などと発言しているが、飯舘村はベラルーシの強制移住の基準を超えている。
[文科省が公開した福島第一原子力発電所から80km圏内のセシウム137の地表面への蓄積量
]
30km圏内では300万~3000万ベクレル/平方mという汚染で、計画的避難区域とされている飯館村は100万~300万ベクレル/平方mという汚染度である。
チェルノブイリ原発事故後の、ベラルーシの強制移住基準はセシウム137が55.5万ベクレル以上の地域だった。
長崎新聞では『子どもや妊婦を中心に避難させるべきだ』
また、山下教授は長崎新聞のインタビューで、政府が屋内退避を指示している30キロを越えたところまで大量の放射性物質が届いている件について、
『予想していたが、恐るべきこと。子どもや妊婦を中心に避難させるべきだ。』と語っている。
-Source:長崎新聞
,screenshot
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/daisinsai/2011/03/25103728.shtml
"正しい怖がり方"を 放射性物質、九州に影響ない
(2011年3月25日更新)
東日本大震災で発生した東京電力福島第1原発事故で「放射線健康リスク管理アドバイザー」として18日から22日まで福島県内で活動した長崎大医歯薬学総合研究科の山下俊一教授に24日、今後の事態の見通しについて語ってもらった。(聞き手は報道部・永野孝)
-国が23日公表した放射性物質の飛散状況の試算によると、原発から北西方面と南方面に(政府が屋内退避を指示している)30キロを越えたところまで届いている。
複数箇所から放出され、放出量が不明な上、拡散は風向きや地形などによるため、このような結果になった。予想していたが、恐るべきこと。子どもや妊婦を中心に避難させるべきだ。ただし理論値であり、誤差を検証しなければならない。
-放射性物質は九州まで飛んでくるのか。
高度によるが、飛んでも関東平野まで。チェルノブイリと違って日本は乾燥していないので、あまり遠くまでは飛ばない。心配はない。
-事態はどう収束していくだろうか。
まずは原発からの放射性物質の飛散を止めること。封じ込めが終わらないと見通しが立たない。その後は放射性物質の半減期や雨など気象条件による。
-ヨウ素安定剤の効果は。
甲状腺に放射性ヨウ素がたまらないよう、被ばくすると分かったら飲むもの。ヨウ素は取りすぎると、体がだるくなったり便秘になるなど副作用がある。日本人はヨウ素が含まれる海藻を食べる習慣があるので、過剰に摂取する必要はない。
-一般人はどう対応したらよいか。
放射線は測定できるから数値を信用し、解釈するという"正しい怖がり方"をすべきだ。何を信用したらよいのか分からず怖がるから、買い占めなどパニックになる。
-被爆地長崎が手伝えることは。
長崎から来たというだけで歓迎され、現地の人たちは安心する。長崎のノウハウを生かしたい。