そもそも毎時3.8マイクロシーベルトの基準自体が滅茶苦茶。
福島県内の5つの公園で、放射線量が国が定めた学校での屋外活動などを制限する目安を上回り、福島県は、これらの公園の利用を1日1時間以内に制限しました。公園の利用が制限されるのは初めてです。
東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、国は、学校の校庭などでの活動を制限する目安として、放射線量を1時間当たり3.8マイクロシーベルトと定めています。福島県は、県内13か所の公園で放射線量を測定した結果、5つの公園で放射線量がこの目安を僅かに上回るか、同じ値になったため、これらの公園では1日の利用を1時間以内に制限しました。
利用が制限されたのは、いずれも福島市の▽新浜公園と▽信夫山子供の森公園、それに▽郡山市の酒蓋公園、▽二本松市の日渉公園、▽本宮市の岩角農村公園です。福島県は、公園の利用を制限するとともに、利用したあとは手や顔を洗ってうがいをすることや、土や砂を口に入れないよう呼びかけています。この目安を基に福島県内では、避難などの対象となっていない地域の小中学校などで、すでに屋外での活動が制限されていますが、公園の利用が制限されるのは初めてです。
>福島市 新浜公園 →周辺に福島駅・福島県庁・福島市役所
>福島市 信夫山子供の森公園 →周辺に福島競馬場
>郡山市 酒蓋公園 →周辺に郡山駅 開成山陸上競技場
>二本松市 日渉公園 →周辺に二本松市役所岩代支所
>本宮市 岩角農村公園 →周辺にSSパークサーキット
東北新幹線のライン上の地域が対象になってる 阿武隈高地の標高は低い
微量放射能による被害は10年後にやってくる…鎌仲ひとみ監督、「東京も汚染地域」放射能の恐ろしさを訴えるhttp://www.cinematoday.jp/page/N0031748
[シネマトゥデイ映画ニュース] 14日、渋谷アップリンクにてイラク、広島と長崎、アメリカの被爆者たちに焦点を当て、目に見えない微量放射能による被害と その関係者を取材した社会派ドキュメンタリー映画『ヒバクシャ 世界の終わりに』の上映後、鎌仲ひとみ監督によるトークショーが行われた。
原子力問題が高まるなかで上映された、映画『ヒバクシャ 世界の終わりに』は、鎌仲監督が2003年に製作したドキュメンタリー。六ヶ所村核燃料再処理施設の問題に焦点を当てた『六ヶ所村ラプソディー』(2006年製作)、エネルギー問題をテーマとした映画『ミツバチの羽音と地球の回転』(2010年製作)と放射能、原発、そしてエネルギー産業の真実に目を向け続けている鎌仲の原点ともいえる作品だ。
作中には、戦慄を覚えるようなシーンが登場する。アメリカ最大の核施設であるプルトニウム製造工場があるハンフォードは、原爆を製造したときから何十年もの間、放射性物質が環境にばらまかれ、放射性ヨウ素131を、気象観測用の風船をつかってばらまく実験まで行われていた。風下に広がる広大な農村地域の人々は被ばくした。反対運動を続ける住民トム・ベイリーが、鎌仲監督を車に乗せ、ハンフォードの“死の一マイル”と呼ばれる地域を案内するシーンでは、一家全員がガン、奇形児を出産後に自殺、甲状腺機能障害……。延々と続くトムの説明に鎌仲監督も絶句する。一マイル四方に住む28家族ほとんどの家族の女性は甲状腺障害があり、みなが流産を経験していた。最近になって原発問題に目を向け始めたという女性は、「放射性ヨウ素131という言葉は、今朝ニュースで聞いたばかりでした。被爆することの恐ろしさを、真正面から突き付けられた気がしました」と話した。
「テレビでは、安全です、大丈夫です、と繰り返している。わたしはそれを犯罪だと思います」、12年間、原子力問題と向き合い続け、被ばくに苦しむ人々を取材してきた鎌仲ひとみ監督は、トークショーできっぱりと言い切った。被爆した多くの子どもたちが、白血病やガンに苦しむ姿を見てきた。「喫煙者の発がん率と比べれば」という意見もあるが、では、放射性物質の影響が大きい小さな子どもたち、妊婦たちはどうだろう。彼らが、微量の放射性物質を浴び続けるとどうなるのか、悲劇はすでに始まっている。「一刻も早く、福島から、子どもたち、妊婦たちを避難させたい」、と訴えた鎌仲監督は、東京も例外ではないと警告した。「風や、雨に乗って半減期30年の放射線セシウムが東京に降り注いでいます。土壌は汚染され、小学校のグラウンド、公園の砂場も汚染されます。東京だって、汚染地域です。ハンフォードと同じ、風下の人間たちになってしまったんです」。「ただちに健康には影響しないので、冷静に」と政治家は繰り返している。だが目に見えない放射性物質は、ゆっくりとわたしたちの体内に蓄積していき、10年後、15年後、ガンや白血病となって、わたしたちに襲いかかる。そのとき、「政府は安全だと言っていたのに」と声をあげたところで、時すでに遅く、2011年の福島原発による放射性物質の被爆によってガンになったという因果関係は立証できない。「東京に住む人々は、福島原発に無関心過ぎた。加害者でもあると同時に、わたしたちは被害者になってしまったんです」と鎌仲監督は話した。