http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110423-00000667-yom-sci
4月23日(土)21時15分配信
福島第一原発から大気に放出された放射性物質の量は、4月5日の時点で、ヨウ素131が毎時0・69テラ・ベクレル、セシウム137が同0・143テラ・ベクレル。この数字に基づき、同委員会は今月12日、大気への推計放出量を「毎時約1テラ・ベクレル」と発表していた。
しかし、国際的な事故評価尺度(INES)に使われるセシウムなどをすべてヨウ素に換算した数字に直したところ、1日の放出量は154テラ・ベクレルとなった。3か月、この状態が続いた場合の放出量は、INESの「レベル6」の事故に相当する。
福島、汚染水移送の道のり長い 被ばく上限超え30人に
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/238585
福島第1原発事故で、東京電力は23日、2号機のタービン建屋や立て坑にたまった
高濃度の放射性物質を含む水の移送を続けた。ただ、これまでの移送量は計画する
1万トンの10分の1以下で、5月半ばの終了まで長い道のりが残る。
被ばく線量が緊急時の上限の100ミリシーベルトを超えた作業員が1人増え、
23日現在で30人になったことも判明。汚染水処理だけでなく、作業の長期化が確実で、
作業員の被ばく線量が今後も増えることが予想される。
東電は「200ミリシーベルトに近づいた場合は線量が高い作業から外す」としており、
最高の約198ミリシーベルトを浴びた作業員は既に現場から外れたという。厚生労働省は
今回の事故対策に限り上限を250ミリシーベルトに引き上げている。
2号機の立て坑などには炉心から漏れた水が流れ込み、推定で計2万5千トンの
高濃度汚染水がある。東電は海に流出しないよう19日からポンプで毎時10トンをくみ上げ、
ホースで集中廃棄物処理施設に移送。23日午前7時までの移送量は推定約930トン。
19日の移送開始から、同施設の水位は約50センチ上昇した。ポンプは今後増設する。
東電は移送した汚染水を浄化して炉心冷却に再利用する方針。水に含まれる放射性物質や
塩分を減らす処理施設を設置し、6月に運用を始めることを計画している。
汚染水、6月まで建屋に…3号機は移送せず
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110422-OYT1T00060.htm
2号機の汚染水も残り全ては収容できず、3号機分までは手が回らないと判断した。
この結果、1~3号機のタービン建屋周辺にたまっている汚染水は、少なくとも6月までは回収できない可能性が高くなった。
これは、原子炉安定化に向けたタービン建屋内での作業も6月までは着手できないことを意味する。