猫算(野良猫の避妊去勢手術の必要性) | きじとら☆茶とら+はちわれ

きじとら☆茶とら+はちわれ

うちの猫達と他所の猫達のことなどあれこれ書いてます。
※不妊治療は限定記事にしています。

一昨昨日に書いた「無責任な餌やり」。
避妊去勢手術をせずに餌だけをあげているとどれくらい増えるかと言う図がありました。

(計算上の最大値)

きじとら☆茶とら
メス猫はまだあどけなさが残っている、生後6ヶ月で妊娠が可能になります。
発情期に一晩外に出ただけでも、受胎の可能性があり、その日から60日後には3~6匹の子を産みます。
生後数年たっている猫でも手術は出来ますし、効果は十分にあります。妊娠中でも受けられますが、妊娠後期の手術には危険の伴うこともあります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

数が少ないうちは近隣から大目に見てもらえても、子猫が産まれるなど数が増えていくとそうではなくなってきます。
保健所に連れて行かれたり、猫嫌いの人に虐められたり、酷い場合は暴力を受けたり毒餌を撒かれたり(これは犯罪ですが)して殺されることもあります。
下の三つの事件も、猫の数が少なくて目立たなければ起こらなかったかもしれません。

可愛いから・お腹を空かせて可哀想だからという優しい気持ちからの餌やりでも、手術をしないで行えば必ず猫の数が増えて近隣からの苦情も出て、結局は猫達が不幸になるだけです。
保護が一番ですが、それが無理ならに避妊去勢手術だけは何とか最低限のマナーとして行って欲しいと思います。
(捕獲が難しい猫の場合は、どの地域にも探せば猫のボランティアさんがいると思いますからその方に相談してみる)

猫を捕まえて手術に連れて行くのは大変ですが、餌をあげるだけで子猫が産まれて数が増えてしまったら?
元は捨てた人が悪いですが、そうなるのが分かっていて餌をあげていた人にも責任はありますよね?
中途半端に餌だけあげて繁殖させることになるのであれば、全く関わらないでいることが猫のためには良いともいえると思うのです。
餌やりだけを続けることで、その猫達がどうなっていくかについても一歩踏み込んで考えてもらえたらと思います。

餌やりはしていないけど庭に遊びに来る猫がいる、、というような場合でも(飼い猫でなく明らかに野良猫の場合)触ることが出来る子であれば手術してあげて欲しいなと思います。
餌もやってないのになんでそこまでする必要がある?と思われて当然ですが、遊びに来ると言うことは安全な場所と思っているわけです。
数ヵ月後には軒下で子猫を産んでしまうかもしれませんガーン
身近な野良さんの1匹2匹を個人個人で手術すれば、随分と野良猫の数も抑制できるはず。。

きじとら☆茶とら
↑東京都は区にもよりますが新宿区などで猫のTNR活動が活発なようで羨ましいです。行政が積極的だとやはり地域での受け止め方が全然違ってきますよね。神戸市は2年やっただけで「利用者が少ないから」と止めてます。ろくに広報活動もして無いし、利用しにくい制度だから利用者が少ないってことが分かっているのか?近隣の尼崎市や西宮市、芦屋市に比べて情けない。。行政が後押ししている活動と言うお墨付きがあるだけでも(助成金が無くても)凄く動きやすくなるはずなのですが。

猫は春先(個体により秋も)になると発情期を迎え、交尾をして、4~6頭の子どもを生んでしまいます。
猫は、交尾排卵動物で、交尾をすると、ほぼ百発百中で妊娠してしまいます。
生まれた子猫は、6~8ヶ月もすれば性成熟を迎えますので、生まれた次の年には繁殖できる状態になります。
野外の猫は、まさに、猫算で増えていくことになります。
したがって、増える猫の頭数を制限するためには、"ノラ猫"として、地域の中で暮らしている猫に、何らかの形で繁殖を制限するための手だてをしなければいけません。
最近、ノラ猫の頭数制限のために提唱されて来ているのが、TNR運動という言葉です。
これは、ノラ猫を捕まえて(=Trap)、中性化し(=Neuter)、そしてもう一度もとの場所に戻す(=Return)という流れで、猫に避妊手術、去勢手術を行うというものです。
中性化された猫は繁殖能力を失っていますので、その猫が地域にいても、それ以上猫が増えることはありません。
捕まえて刹処分する、などという方法よりも、人道的にも受け入れやすい方法です。

○野良猫の捕獲・病院への連れて行き方(日本捨猫防止会)
http://www.sutenekoboushikai.com/suteneko/index.files/flame_b_files/tukamaekata.mihon.html


みなと猫ネット

野良猫は、ふだんはおとなしいと思っていても、人間に捕まったとたんパニック状態になるものです。非常に凶暴になるケースが多々あります。どんな手段を使っても逃げようとします。猫の扱いについては、決して甘くみないでください。
ちなみに私の場合は、”捕獲歴”20年以上のキャリアを誇っています(望んでそうなったわけじゃありません、汗)。私は、野良猫をいったんつかまえたら、室内の戸をまず二重三重に閉め、オリからバスケットなどへの移し変え作業をするときは、かならずプランをたてて事前練習をし、本番にあたっては、移し変える先のバスケットなどにすっぽりと布をかぶせて暗くし、暗いほうに隠れたがるという猫の本能を利用して、興奮させないように、おこなっています。